犬系彼女(たまに猫) (ページ16)

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末澤side

家に着いてからAがぐっすり眠ってる間起こさないように部屋を変えては正門に電話をかけた。

正「誠也くん、どうかされました？」

末「 Aが記者に追いかけられた。」

正「は…？」

末「さっきAから電話かかってきて、そしたら真っ先にAの声やなく記者の男の声が聞こえて。記者かそのホンモンかはわからん。キミ正門と付き合ってるよねっていっぱい質問責めにあってて… 」

正「それで、Aは…？」

末「今俺ん家着いて疲れて寝てるよ、お前のこと知らないって言っちゃってどうしよ、ってパニック状態になってる。」

正「そうですか…でも誠也くん助けに行ってくれてありがとうございます…。長いこと一緒におってAそんなこと初めてやからめっちゃ怖かったと思う…。明日帰れるんですけど…どうなるんやろ、」

末「もしあれやったら俺の家使い、ある程度まだバレてへんし部屋余ってるからさ。全然遠慮せんといて。A多分会われんなったら余計不安になると思うし。」

正「ほんま、すいません…ありがとう。Aのこと、よろしくお願いします。あ、夜一人で寝れないです…その子。」

末「おう…(笑)また何かあったら電話して。ほなね。」

正門に一通りさっきあった事を報告、あんなに低い声のトーンの正門、初めて聞いた。それに声色も一瞬で変わったし。好きな女のためになると男ってそうなるんやな。