犬系彼女(たまに猫) (ページ11)

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「あんたはほんと手が掛かる奴だな」

「人の言うこと聞けねえやつは要らねえんだよ」

幼少期の頃、ママが再婚する前の人に散々言われたその言葉たち、それプラス手、も挙げられていたから今は少なくなったけど体に染み付いて未だに怖い。

そんな夢を寝てる時に見て怖くて目が覚めて、周りを見てもよしくんの姿がない。
一瞬、ここはどこなんだろう、と思ったくらい。

そのまま、眠れなくてソファーで蹲って泣いてると気付いたら朝になって、朝になった頃よしくんから数時間前の折り返しの電話が入った。

正「 A、さっきはごめんな？今やっと落ち着いて… 」

「 …ふぇっ…、よしくん…っ、」

正「また、怖い夢見ちゃったの？」

「 …みた、あのひとが、また… 」

正「大丈夫やで？Aは悪い子じゃないよ。」

「 …ほんと、？」

正「うん、本間。Aは凄い子やで？悪くない、それから眠れなかった、？」

「 …気付いたら、朝になってて… 周りみても、よしくんがいないし…。あのね、よしくん、」

正「ん？」

「会いたい、…よしくんに、会いたい…、」

正「素直に言えたなあ、俺もAに会えてへんから寂しくてたまらんで。時間作って、会いに帰るから、待っててくれる？」

「ん、待ってる… 、」

ほんとに、よしくんの言葉は魔法みたいに私の不安や怖さが飛んで行った。