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正「 A？どうした？なんかあった？」

「 …なんもないもん、」

電車で座って帰ってる途中、さっきの光景が頭に染み付いて離れてくれなくてあれだけに嫉妬してる自分が嫌になって泣きたい。
その辺ちょっぴり鈍感なよしくんは私の顔を覗いてきては様子を伺い気を使わせていた。

「 …私より可愛いもん、」

正「誰が…？え？花森？」

やっと気付いたのかそれに小さく頷くと口を手で隠すよしくん。

正「 A嫉妬、？可愛ええな…」

「 …笑い事じゃないもん」

そう言えば拗ねるように顔を逸らすと手を握っては顔を覗いてくるよしくん。いちいちその不意の動作にド○○キさせられる。

正「俺はAの一番のお兄ちゃんやし俺の大好きな人やから、ね？他の人のとこなんかにいかんから」

「ほんま…？」

正「ん、本間。」

それから何日か経ってから、ここしばらくよしくんの帰りが遅い日が続き帰ってくるのが21時以降が多くなった。
連絡しても誰かといるのか既読もつかなければ電話もつかない。

終いには私が寝てる頃に帰ってきてるように見えてすれ違いが続いた。
私にもアルバイトの時間があるからすれ違いのせいで会えない日々も続いた。