all (ページ11)

今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:12,808 hit

L ページ11

次の日、よしくんが夕方合宿から帰ってきた。
ほんとうは、ぎゅって抱きしめて欲しい。寂しかったから。

でも、昨日叔父さんに言われた言葉が重たくてつい遠慮してしまい俯くだけしかできない。

良「 A？どうかした？ぎゅーは？」

と幼い子を養護するみたいに手を広げておいで、ってしてくれる。だけどよしくんの顔を見るのが辛い、こわい。

良「 A、ほら。」

私が中々来ないからよしくんから抱きしめに来て頭なでなでしてくれる。嬉しくて、たまらなく嬉しいし背中に手を回したい程。
だけど、叔父さんは四六時中家にいるからいつどこで見られてるのか分からなくて心臓が変にバクバクする。

良「もう、また下唇噛んで。あかんよ、痛くて染みちゃうで？何かあったの？」

俯いてる私の顔を下から覗いてくれば唇の端を指で拭ってくれる。指だけで、ド○○キする。やっぱりおかしいかな。

「よし、くん、」

良「ん？」

「私って、世話のやける子なの？」

良「 … え？」

「お兄ちゃん、好きな私っておかしいの …？毎日、よしくんのこと考えるし毎日一緒に寝る時もすごくド○○キして…。よしくゆはやっぱり、他の子と付き合いたいとか思ったことある…？私は邪魔なのかな…？きもちわるい、？」

やっと、口に出せて聞けた言葉。はじめて、お兄ちゃんって呼んだかもしれない。