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「おい、酒買って来いって昨日散々言ったやろ、なんで無いねん」

中学２年の時、学校から帰ると倒産して暇を持て余してる父が毎日の様に台所のテーブルでお酒をずっと口にしていて所謂、アルコール叩禛になっていると言っても過言でもない程になっていた。母親に手、をあげしまいにはお金とお酒を要求しまくる父親に母親は嫌気が差して仕事だと言い訳をしてあんまり家に帰ってこなくなった。

この人の面倒を見てるのは今ではほとんど私とよしくん、よしくんはやっとの事で高校1年になれて私より帰りが遅くもなってた。だから、この人にいつ何されるのかヒヤヒヤな毎日。

「何ボーっとしとんねん、はよ買ってきいや！」

机をバンっ、とグーにした両手を叩きつけ大きな音を出しては騒ぐ。私はその雰囲気に耐えきれず母が置いていったお金、1000円札を握りしめてコンビニでは買えないお酒を少し遠い自販機まで歩いて買いに行った。

私はまだ未成年、この前間違ってコンビニでお酒を買おうとしたら「キミ未成年でしょ？ダメだよ買えない」と言われてしまった。

「 … よしくん、」

何かあったら連絡して。って言われるけどなるべく面倒を増やさない様に自分でできる範囲は自分でしようと決めている。
よしくんも、勉強で最近忙しいみたいやから … 。

でも、その時は無性によしくんの声が聞きたくなり家の近くの手前で電話を掛けた、けど何か用事をしてるのか留守電になった。