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よしのりくん、いや、お兄ちゃんと離れ離れになって1年が経った。
最初は断固反対でお兄ちゃんと離れるのもすごく嫌で毎日の夜は泣いていた。
でも、お兄ちゃんが私が頑張ってくれたらまたすぐに一緒に暮らせるから。って、俺も頑張るからって言ってくれた。
その言葉だけが頼りで嫌な施設の暮らしも慣れようと努力した。

叔父さんにされた事で男性の方は苦手だけど深く関わらないでいたら大丈夫だった。

「 Aちゃんお弁当持った？」

「持ちました、じゃあ行ってきます。」

いつもの朝、こんなやり取りをしては挨拶をして学校に向かう。お兄ちゃんと一緒だったため会わない方が言われ学校も変えた。

前は2時間かけて行っては帰っていたけど今じゃ自転車で10分先の学校、すごく楽だ。

でも、引っ込み思案の人見知りのため友達はいない。いつもお昼は教室の端の窓側の席でお弁当を1人口にする。

最初の頃、久しぶりに誰かが作ってくれたお弁当の蓋を開け中身をみて感動した。こんな、私のために作ってくれてありがとう、って感謝して食べる日々。

お母さんに作ってもらったの最後いつだっけ、とも最初は考えたけど今はそれも失礼に当たると思ってしていない。

よしくんにも食べさせてあげたい、って思い毎日違うお弁当のメニューを写真に残した。