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「 …邪魔、だったね…ごめんね… 」

「 …あっ、A…っ、」

物を拾うと俯きながらどこかへ走っていく。振り向き際に見えたAの涙。誤解をうんでるや、きっと。早く違うって、証明しなきゃ。

良「 A…！待てって… 」

「 …っ…はな、して…っ」

Aを猛スピードで追いかけて腕を掴み、また避けようとするAを偶然開いてた倉庫室の奥の壁に押し付けた。

最近まともにご飯も食べれてないから前よりも少し痩せてるように見えるAの体型、顔。久々ちゃんと見たかもしれない。

良「最近A、俺の事避けてるやんな？俺なんかした…？なんか嫌なことあるなら言うてくれへん？」

そう言うと俯いてしまい癖である下唇をグッと噛み始めるA。

良「なんか、あるんやろ…？ゆっくりでええから、話してくれへん…？」

優しく問いかけると身体を震わせながら首を左右に振り小さく声を出した。

「おに、ちゃんに…言えない、の…っ、言うな、って…」

良「なにを…？誰に言うなって…？」

「言えな、いの…っ、ふぇ…っ、ごめなさ…っ、面倒かける、…妹で…っごめんなさ…い…っ、」

何を抱えてるのか分からないけれど大事な事を言えなくて辛いっていうのが凄くわかる。そんなAを見ると胸が痛くなりぎゅうっと強く優しく抱きしめた。