まさかどよしのりくん (ページ7)

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まさかどくん。ページ7

正『 A… 、』

女『だあれ？知ってる人？』

正『うん。やから、離してくれへん？』

良規の腕にはその女の人の手が、絡みついてあって胸を押し付けるようにぎゅうっと抱きついていた。
何が起こってるのか、分からなくて頭が真っ白になる。

正『 A…これはね、？』

『 …聞き、たくない… 、』

確信して、浮気されてたんだと。私は捨てられたんだと、思ってしまい目の前で怒ってる光景を見たくなくて彼の顔を見れないまま来た道を走りながら引き返す。

来なきゃ良かった。心配にならなきゃ良かった。ケーキ作らなきゃ良かった。折角の誕生日…寝てればよかった…。

そう思いながら無我夢中に自分の家へ走りながら帰り勢いよくドアを閉めて入ってこないように鍵を閉めた。

『 …ぃた…っ、』

途中、転けてしまいサンダルで行ってたものだからすぐ脱げてしまって足首あたりから擦りむいて出血があった。

大好きやで、もこれからも一緒におろうな、も。全部、嘘やったんや、と。そりゃ、ジャニーズでかっこよければ女の子は物足りない程足りるんやろうな、と頭の中で考えた。

座り込んでた玄関から重い腰を上げて立ち上がり自分で可愛く作れたケーキをゴミ箱へ捨てた。