まさかどよしのりくん (ページ6)

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まさかどくん。ページ6

今日は良規の誕生日。
昨日と今日の日付が変わる夜には電話で1番におめでとうを伝えた。今日は朝の仕事が終われば私の家に来てくれる。

良規のために頑張った手作りのケーキ。人生初めて、ケーキを手作りした。このために今日早起きも頑張った。
良規に渡す、プレゼントも用意してあとは彼が来るだけだった。

だけど、何時間待っても夜になり彼は来ない。約束の14時はとっくに過ぎていて連絡もしてきてくれなくて不安になる。

外に見に行っても来る気配も様子もなくて。気付いたら1時間ごとに電話をかけていた。
良規にしてはこんなこと珍しくてなにか事故にでもあったんじゃないかとさらに不安になる。

良規の深い同期で仲がいい西畑くんに電話をかけても彼も忙しいのか出てくれなかった。唯一ジャニーズの中で知ってる彼の連絡先。この人は信頼できるからって教えてくれた。

何も音沙汰が無いから良規の家へ行くことにして薄着のまま家から出てきてしまって夜の風は深く寒かった。

携帯の時間を見るとそろそろ22時を指していて。さすがに何がなんでも帰ってるんじゃないかと彼の自宅のインターホンを押した。
だけど、誰もいないのか出てこなくて帰りを余儀なくされた。

すると、途中の交差点のところで良規の似たような声がして振り返った。

『 …っ…、』

少し先から向かって歩いてくるのは良規と知らない綺麗で美人な女性の方だった。