まさかどよしのりくん (ページ21)

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まさかどくん。ページ21

『 …んぅ、』

よしくんの服で落ち着いて眠っていたのに寒さで目が覚めると部屋には知らない人がいた。

『あ、目覚めた？』

『 …はい…、』

『君の寝顔、可愛いね？つい見とれちゃった』

『 …っ…、』

目を開けると私の頬に触れる知らない男の人、名札をつけてるからこの事務所の社員さんだろうか。私の頬にそっと触れるからビクッと怖くなってソファーの上のまま後ずさり。よしくんの服を握って。

『これ、離そうか？邪魔やしね』

『や…っ、これはやだ…っ、』

よしくんの握ってた上着を取られそうになるから必死に抵抗して上半身起き上がらせてその人から取り返そうとするけど力で突き飛ばされてソファーから落ちてしまった。

『 …いた…っ、』

その時右足を変に挫いてしまったみたいでズキズキと痛む。少しすると廊下から賑やかな声が聞こえてきたからよしくんが帰ってきたんだと認識した。

正『 A…っ、大丈夫…？』

やっぱりそれはよしくんで楽屋のドアを開け中を見て私たちのことを確認すると私の所に駆け寄って抱き締めてくれた。

『 …ふぇっ、やぁ…っ、よしく…っ』

正『もう大丈夫やから…、貴方、なんですか？』

佐『隣のスタジオのディレクターの人ですって、名札。』

晶哉がそいつに近寄り抑えては名前を確認する。わけを聞くとどうやらAが寝ていてこの部屋に用事出来たその人が寝顔に惹かれ触ろうとしたらしい。

大晴が近くにいた警備員さんを呼んできてくれてそいつを出して連れていってもらった。