まさかどよしのりくん (ページ16)

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まさかどくん。ページ16

今日は久々にあの監督と会う日。マネージャーにここへ行ってくれとメッセージがあった場所はまた前と同じ店やった。

あの日みたいにAに嫌で悲しい気持ちはさせたくない。監督に会いに行くだけとAにそうメッセージを残した。

あと数回の辛抱。これをやり通せば暫くは会わないだろう。それに舞台関係者の人に聞くと監督の評判はあんまり良くないみたいでほかの人たちも同じことをされたことがあるらしい。

正『じゃあ、僕はこの辺で失礼します。次の打ち合わせがあるので。』

一通り話終わる即座にその店から去ろうと受付の方へ向かって歩いてると女の子が寄ってきた。

『よしくん。』

正『 …なんですか、』

よしくん。はAと、ファンの子しかにしか呼ばせない名前なのに。と頭をモヤモヤさせる。

『これ、私の番号載ってる名刺。連絡欲しいな』

と渡されたのは言われた通り名前や番号が載ってるキラキラとしたカード。

正『僕はそういうの遠慮してるのですいません。失礼します。』
と足早に店から出ようとすると今度は腕を掴まれて耳元に顔を近付けてきた。

『あの日の彼女ちゃんの事、バラすよ？』

なんて脅してきたのだ。それには少し同様を隠せれなくて咄嗟に受け取ってしまった。
Aには何も嫌なことはさせられたくない。