まさかどよしのりくん (ページ13)

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まさかどくん。ページ13

朝、寒さで目が覚めて目を擦りながら朝を迎えた。
周りを見るとどこにも良規はいなくて。リビングに出てきても良規の姿もなく声もしなかった。

昨日の今日やからより寂しくなって携帯を見ても何も来てなかった
時間を見ると8時で、もうお仕事行っちゃったんだ。と思わされる。

昨日西畑くんに電話をかけてるのを忘れていて西畑くんからLINEのメッセージが来ていた。

西『撮影で出れへんかった正門となんかあった？』

その返事に『大丈夫、ごめんね。』と返しておいて良規に着信だけ残した。
そのまま、寂しい気持ちのまま今日は昼出勤だったからそれに向けてご飯食べる気も起きないまま準備して昼出勤の仕事に向かって普通に何も無かったかのように夜の21時まで仕事をした。

昨日の良規の誕生日で色々考えてたから忘れてたけどまた後ろから誰かに付けられてる感じがした。

カバンの紐をぎゅっと握りしめて、少しずつ早足になりながら帰ってると曲がり角の所で腕掴まれた。

『きゃっ… 、』

反動で後ろを振り向くとそこには知らないおじさん。じっとジロジロ見てきて恐怖しかない。

『 …あの… 、』

恐怖で体が固まって手足動かなくてそのまま引っ張られて茂みの奥に押し倒された。

『やっ… 、よしく…っ、』

何も言葉を発しないので余計に怖くなりジタバタさせてると光が目に入りすごく眩しい同時に誰かの声をした。

『大丈夫か、きみ』

『 …ふぇ…っ、よしく…っ、』

少し顔を見上げると偶然通ったパトロールの警察官の人だった。私を押さえつけてた人はもう1人の警察官の人に取り押さえられて車の中に乗り込んだ。

そこで落ち着くまでその人に支えられてると好きな人の声がした。幻聴かな、と上を向くとツアー中でホテルに泊まってるはずの良規がいた。