よしのりくん。 (ページ43)

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正門side

正『二度と、来るなっつったやんな？この言葉、理解出来る？それか、警察に突き出すか？ホンマにマジで、この部屋から突き落とすけど優しい俺でよかったな？ここまでで済んで。さっさと帰れ二度と来んな』

散々殴った後そいつの部屋から引っ張り出した。部屋の前じゃ居座るかと思って家から少し離れた歩道まで連れてきた。

あんなに散々言ったのに馬鹿な野郎や。自分から殴られに来てると一緒。警察につき出そうかと思ったけど可哀想だからそこは考慮してあげた。本当は突き出したい、突き出したいよ。でもしょうもないだろうけどあいつにも人生はある。

正『ただいま、A。寒いから服着よな』

家に帰ってまだ少し震えてるAを抱き寄せて落ち着かせると服を着替えさせる。

『 …あの…、仕事、中に…ごめんなさい… 』

正『 Aは謝らんでええんよ？Aは悪いことしてないんやから、な？寧ろ、連絡来てて嬉しかったで？でも気付かへんくてごめんな？Aは何も悪ないんやから。』

話を聞けばどうやらAの下は無事な様で必死に抵抗してくれたらしい。下も脱がされそうになったけど足で蹴ったとか。

正『良く、頑張ったな？怖かった野郎に。俺も、怖いとこ見せてごめんな？夜診で、病院行こっか。本間にAは悪ないんやから、責めたあかんよ？』

『 …よしくんいがい、やだ…見られたくない… 』

俺の着ていた上着をぎゅっと握って俺の方へもたれかかってくる。初めて聞く、よしくん。かわいい。

正『嫌か嫌か、そうか。今日はもうゆっくりしよな？ここ血出てるから、手当しよなあ。』

と、もたれかかってくれるAの頭を優しく撫でた。