よしのりくん。 (ページ37)

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正『あ、A、これ、プレゼント俺らこの前3ヶ月やったでしょ？それの記念日』

と渡してきてくれたのは小さな紙袋。記念日何も無かったから忘れたかなって思ってたから嬉しい。

『開けていい…っ？』

正『もちろん、どうぞ』

良規くんから貰ったものを丁寧に開けていくと小さな正方形の赤いリボンが着いた箱がでてきた。それを開けるとキラキラと綺麗に輝く指輪だった。

正『まださ、結婚指輪は早いかなあ…と、ピンキーリングにしてみてん。Aに似合うと思うんやけど…俺が着けたるよ』

と、私の手から良規くんの手に箱が行き中から取り出しては私の右手の薬指に着けてくれた。

正『よかった…ピッタリや、』

『ふふ…嬉しい、すごい嬉しい、ありがとう、良規くん。』

正『お気に召してくれたようで、俺も嬉しいよ。俺も持ってて。お揃いなんやで？』

ほら、と自分の右手を見せてきては本間にお揃いな事を確かめあった。リングの内側には私たちの名前が刻まれていてとっても嬉しい。

正『似合ってる、A 。大好きやで？A。どんなAも、これからも、受け入れるから。ずっと、俺のそばにおってな？』

良規くんの一言に嬉しくて涙が出てくると指で拭ってくれる。ほんとに、どんだけできた彼氏なの……。

『良規くんだいすき…っ、』

正『うわ…っ、んもー、A可愛い。』

嬉しくて勢いよく飛びつくと倒れてしまった良規くん。その上に覆い被さる感じで乗ってしまった。