よしのりくん。 (ページ32)

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良規くんが出張してきて数日、私はある程度心も落ち着いていて、何事もなく普通な日々。
最近では一人でお買い物行けるようになもなった。
不安な時は良規くんが着てる服を借りて着ては匂いを嗅いで落ち着かせてる。

大丈夫やで。って、言って貰えてるような気がして。

良規くんが仕事に出かけたあと二人で食べたあとの片付けや洗濯干したりなるべく、家事もできてくるようになった。
最近はほんと、ある程度の普通を取り戻してきてるように感じる。

夕方、もう少しで日が暮れそうな時良規くんを駅まで迎えに行くついでに買い物を済ませようとエコバッグをもって家を出た。

買い物を済ませて時間を見るといい感じで、帰ってくる良規くんを迎えに駅まで足を運ぶ。

『 A 、』

駅で彼を待ってると後ろから呼ばれる声がして着いたのかなと安心して振り返るとそれは良規くんじゃなくて涼太だった。

『 …っ…、』

涼太に会うのは出ていった日以来だから、どんな罰かなにかされるのかなと、不安になり自分の右腕の袖を掴む。

『 …や、こないで…、』

下を俯いてると近付いてくる足元がさらに恐怖になり身体が震えて来る。

涼『 A…久しぶりだな。元気してたか？ここで、なにしてんの？家、帰ろ？ほんとに、怖がらせて悪かった。ごめんな？』

涼太が小さなトーンの声でそう謝ってくる。私は帰るきなんかない。良規くんのところにいる。

絶対、帰りたくない…。