よしのりくん。 (ページ13)

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私の身体を見た良規くんは黙ったまま私を抱き締めてくれる。

『 …汚いでしょ、？私の身体…。』

正『んーん…、汚くなんかない…。怖かったね、A…こんなにたくさん… よく頑張って耐えたね…もう、何も耐えなくてええから。』

静かに耳元で呟くようにそう話してくれる良規くん。誰かにこう、久しぶりに褒められて優しくされて。頭を撫でてくれる彼。

正『 A…これからは、俺がAの事守るから…。俺は何もAが怖がるような事はしない。寂しくもさせない。もう、心配しなくてええからね？』

『 …でも、迷惑になっちゃう…』

正『なにが迷惑なん？そんなん思わんねんけど。俺がAの事こんな事させた奴に今、喧嘩しに行きたいくらいそいつの事怒ってるんよ？でもそんなんしたらそいつと一緒になっちゃうから。またAが酷い目合っちゃうから。迷惑なんて思わんといて？Aが、生きてくれてるだけで俺は嬉しいねんから。
』

そこまで言ってくれる人なんていなかったからそれが嬉しくて、気付いたら泣いてる自分がいた。そんな私を見て泣いてる私の涙を親指で優しく拭ってくれた。

正『ちゃんと眠れてた？ご飯は食べれてた？』

『 …ううん…最近ご飯も食べれてなくて…最後いつ食べたか記憶ない…。』

正『 …もう、これからはちゃんと食べてええからね？俺が作ったるから。』

『良規くん、料理できるようになったの…？』

昔、何をするにも不器用やった、良規くん。

正『一人暮らししてるから、自炊ちゃんとしてるよ。出来るようになりました。もう、馬鹿にしてるやろ』

『 …ごめんなさい、』

正『そんな、本気に怒ってないからね？これからは、謝るの禁止。な？』