実は付き合ってます (ページ29)

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大『 … ちゅー、しといた』

その一言で頭の何かが切れた。んで大晴の胸ぐらを掴む。

大『今まで、放ってたんは誰？誠也くん毎日の様に泣いてたけど』

そんなこと言う大晴は今まで見た事のない顔で寝てる彼を気使ってか静かに苛立ちを見せてくる。
確かに、一人にさせてたんは本間…泣いてたなんて。それは知らなかった。

大『女優かヒロインか分からんけど、まっさんも程々にしといた方がええよ。本気になられたら厄介やし困るんは俺らにも来る、誠也くんが特にやと思うけど。』

床に落ちてあった上着を大晴が拾いながら付け加えるようにまあ、でも、と言う。

大『誠也くんの服脱がそうとしたらめっちゃ抵抗された。よしのり、って、お前の名前言うてた。悪かったな。俺のものに、できひんかったみたいやわ。』

俺の物、なんて。誠也くんは道具じゃない。

正『 …気安く、誠也くんに触んな。誠也くんが起きるまでに帰って。』

大『言われる前にそうしますよ。じゃあ、また明日。』

そう吐き捨てて家から出た大晴。大晴が、誠也くんの事好きやったん意外すぎた。俺が見きれてないのが悪いねんけど。