実は付き合ってます (ページ25)

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ドラマの撮影は着々と進んで行った。
撮影入りも終わって演技に集中した。

誠也くんとはメンバーの仕事の時にしか会えてなく電話もあまり出来てない。

最近わかったことがあってヒロインの福田さんは少し厄介な人。
関係役は恋人感だからやろうかそちらを意識してるのかオフの時も撮影じゃない日も連絡が来る。

まあ、撮影期間の間だけやし我慢。と自分に言い聞かせた。

でもある日、福田さんのマネージャーに呼び出され話を聞けばすトーカーに合ってるとかでマネージャーは用事があって一緒に帰れないから家まで送って欲しいとの事。

家まで送るだけなら、と二人一緒に並んで歩いて帰る。

正『ちょ、』

福『いいでしょ？恋人役なんだし。こういうのも大切』

何をしてきたかとは、恋人繋ぎをしてきた。

福『正門さんは彼女とかいないんですか？』

彼女…そう聞かれて咄嗟に誠也くんが頭に浮かんだ。ああ、会いたいな、って。でもあまりメンバー外部には知られたくない。

正『いないですよ福田さんは？』

逆にそう聞くと微笑むだけの返事だった。この人は分からない人だ。

正『じゃあ、ここで』

もうすぐ家だと言うから手前で帰らせてもらおうと手を離そうとすると真正面から抱き着いてきた。

福『 …もう少し、一緒にいたい… 彼女、いないんでしょ…？』

その質問が凄くもどかしかった。恋人はいるけど実際結婚はできないし男同士の交際。メンバーは認めてくれてもその周りはひかれて当然。
断ろうとしても彼女の圧が凄くて『今日だけですよ。』と許してしまった。

そしたら家の中まで案内してくれてお茶を出してくれた。