実は付き合ってます (ページ17)

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ス『あ、末澤さん』

末『お疲れ様です、どうされましたか？』

よく交流するある一人のスタッフに話しかけられて寄ると1本の水を手渡された。

ス『舞台の稽古とかお疲れでしょうこれ貰ってください差し入れです』

末『ありがとうございます頂きます』

差し入れだという水を貰い安易に受け取った。確かにここ最近ハードのスケジュールがつめつめに入って忙しくしていたから気持ちだけでも助かる。
そう思って楽屋へ戻った時貰った水をキャップを開けて飲んだ。

今からはダンスのフォーメンション確認、それぞれ休憩から戻ると音楽がかけられダンスを踊り始める。

1番の振りを踊りきって2番のBメロに差し掛かった頃視界がフワッと変に動いて身体も暑く感じてきた。なんやろこの変な感じ。

ダンス鏡と向き合ってる俺は周りと違う様なペースで踊ってるのもわかり何かがおかしかった。

末『 …はぁ … 、っ … 、』

段々更に息も上がり意識も朦朧としてきてあと少しで終わると思うタイミングでその場にぶっ倒れた。

『誠也くん… !! 』

その時微かに良規の匂いと声がしてそこで意識を失った。