実は付き合ってます (ページ12)

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正門side

リチャ『おかえりー、正門。』

正『 …ただいまです、』

翌日、東京から帰ってきてメンバーと稽古場の中リチャくんがニヤニヤして俺を見てくる。
悪言い方するけど口止めの為いいお土産を買ってきた。

リチャ『大丈夫、俺は言わんから。でも、これは貰っとくわ。』

と高級な東京でしかないお土産をパッと取って鞄にしまった。

リチャ『んで、いつからなん。末澤とは。』

正『 1年前ぐらいかな。1回誠也くんが仕事で悩んで泣きながら電話してきたんです。そんな時弱いところ見て可愛いなって。そしたらいつの間にかこの関係になってた。』

リチャ『あー、あの時か。リトルに仕事取られまくってた時な。最悪、俺潮時ちゃうかな、って言うてたな。』

正『あ、リチャくんも聞いてたんすか… 』

リチャ『ちょっとだけな。』

すごい泣きながら電話かけてきたもんやから何があったかんなって心配して誠也くんのお家行ったな。そしたら仕事が来ないから辞めようかなって言うてきたんやっけ。それを止めたんか、俺。

リチャ『まあ、勘づいてた時から思ってるよ。正門やから許せたんやと思う。小島とか佐野やったらちょっとな。』

2人が少し遠く先でじゃれあってる様子を見ながらリチャくんが呟く。そう思ってくれてるのは嬉しいこと。

大『あの二人がどうしたん？』

正『ん～？なんも無いよ。』

ふとやって来た大晴の質問にそう誤魔化した。