アイドル大橋くん (ページ17)

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大橋side

ドラマの撮影終わり、コンビニに寄って弁当を買っているとさっきから携帯が鳴り止まない。

携帯を見ると着信相手は久々の相手末澤誠也やった。

弁当を眺めてどれにしようかなと悩みながら片手は携帯を耳に当てる。

末『和也～？久しぶりやな。』

和『末澤～久しぶり、どないしたん。』

懐かしい少し高めの声が俺の耳に響き渡る同時にコンビニの音楽も流れてきた。

話を聞けばさっき記者に追いかけられてたAを見つけて捕まえて助けてくれたらしい。

和『 …そこにAおる？変わってくれへん？』

そういうとちょっと待って、とかいう言葉に傾けて待ってると静かな声で俺を呼ぶ愛おしい声が聞こえる。

『 …かずくん、』

和『 A、大丈夫やった？怪我とかない？』

『ん…大丈夫、末澤くんが助けてくれたから… 』

和『そかそか、怪我ないならええけど…。 A？ええ？しばらくは夜遅くに一人であるかんとって？また怖い目あったら嫌やろ？俺も心配やし』

『わかった… 仕事も早く切り上げて帰るね、』

和『ん。あと、家着いたりどこか外出るってなったらLINEしてな？』

『 …わかった、』

和『ん、ええ子。今日はもう寝。疲れてるやろ。記者のことはどうにかするから。な？』

優しく呟くように話しかけると静かに俯いたA。本間は会って抱きしめたいねんけど…ああ、本間に遠距離嫌～…。