アイドル大橋くん (ページ8)

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大橋side

次の日、一緒のベッドで眠りにつき朝を迎えた。
今日、夕方の新幹線で帰らなあかんのか…。

そう思うと余計に寂しくなる。出来たら、一人にさせたくない。
次またいつ会えるかわからへんし。

しばらくお互い起きるとベッドでイチャイチャして服に着替えてAもお洒落をしてくれる。

『 …東京の支社に異動願い出そうかな… 』

和『そんなこと出来るん、？』

『私も今の会社5年目だし本当は4年目あたりから出来たらしいんだけど我慢してたから…。でも、かずくんに会えないの寂しい』

和『 …そうか、Aもう5年目なんか早いなあ。もし移動出来るようやったら言うてな？待ってる。俺も彼女はAしか考えられへんから』

『 …ふふ、嬉し。もし出来たら教えるね？』

和『ん、待ってる。これ、Aが代わりに着けとって』

そう渡したのは俺のお気に入りの指輪。オフの時はいつも付けてる。Aに寂しい思いさせたくないし男の匂い付けときたいしな。

和『後これと。俺のマンションの合鍵来たい時勝手に来てくれてええから Aの場所は東京にもあるからね』

合鍵を渡すと涙目になって泣きそうになるA。そんな彼女を優しく包み込むように抱き締めた。

『 …かずくんだいすき…っ、』

和『俺も大好きやで、愛してる』