10話 ページ15
〜Aside〜
ん? 外が何やら騒がしいな。
禰「誰かお客さんでも来たのかな?」
『あまりこの本部に来る人は居ないけど...ちょっと様子でも見に行こうかな。』
禰「私も行く。」
『いや、禰豆子はお茶の用意してて。私がこの部屋に招待するから。』
禰「うん、分かった。」
・
『うーん...』
さっきから声がする方に向かってるんだけど...
?「隊長...」 ?「......隊長...」
隊長隊長って所々聞こえるだけで、内容が全く聞こえてこない。
ってか、隊長隊長って言ってるってことは...私に何か要件でもあるのかな?
...まぁ、ここで聞くより直接会った方が早いか。
実際、お客さんは私に会わず帰ろうとしているし。
『その必要はありませんよ。』
全員「え?」
えっ、何で私の顔を見てみんな驚いてるの?
善「な、何でAがここに居るの...?」
『何やら外が騒がしいなぁと思って様子を見に来たの。』
...ん?
カラスノ...ハイスクール...Tシャツにそう書いてあるな。
烏野ってどこかで聞いたことがあるような気がするけど、それよりハイスクールって書いてあるってことはこの人達は高校生なのかな?
となると、私がこの人達にタメ口で話すのはおかしくなるな。
...面白そうだから演技しよ。
それと隊長であることも黙っておこ。
『はじめまして、私この人達と同じ鬼殺隊隊員の成瀬Aと言います。』
全隊員「ん?」
あ、隊員のみんな不思議な顔してこっち見てる。
おもしろ。
『えっと、本部までいらっしゃったってことは何か要件があるんですよね?要件は何ですか?』
?「俺達、鬼殺隊の隊長さんに会いに来たんです!」
お、要件はやっぱり私のようだね。
『すみません、隊長は今留守にしております。隊長が来るまで本部で休んでいってください。どうぞ、こちらです。』
?「あ、ありがとうございます。」
実「ちょ、A...!」
『...シーッ』
実「え?」
まぁ、私が隊長であることは多分今日中に知られるだろうけど、こうやって人を騙すのは久々でやっぱり楽しいな。
隊員のみんなも「あいつ何してるの?」みたいな顔してて面白かったし、もう少しだけ私の茶番に付き合ってもらお。
『こちらが玄関です。靴を脱いだらお茶が置いてある部屋が右側にありますので、そちらで休んでいてください。』
・
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2020年12月17日 21時