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私は赤いラインが入ったマイクを持ち、ステージに立つ。
この前の音楽番組ではアルバムの1曲を披露したが、今回はテレビやラジオでも出していない最近できた新曲。
後々、アルバムに入る予定の1曲だ。
レ「レン、ステージの袖で見る！」
リ「リンも！」
最近学んだのか、正面ではなくファンの様子を伺いながらステージに立つ人物をステージ袖から見るようになったレンとリン。
それを教えたのは、どうやらミク達のようで...
ミ「私達もステージ袖に居るから、前にファンが居ると思って全力で歌いなさい。」
ミクはそう言うと、全員はステージ袖へと移動し始めた。
...ファンを思って、か。
今では私の見える世界は変わってしまったけど、ファンが消えることは無かった。
そんなファンのために作詞した曲、本当にファンが居ると思って全力で歌おう。
『...ん？』
私は少し離れた桜並木の方を見ると、そこには多くの人影が見えた。
ってか、あの人達誰だ？
どうしてこのセカイに居るんだ？
『ねぇ！』
私は手に持つマイクを使って、人影が見える方向に声を掛ける。
全「っ！」
すると私の声が聞こえたのか、オドオドし始めた。
あの人達は一体...？
ミ「A？どうかしたの？」
私の様子がおかしかったのか、ステージ袖に居た全員が私に近づく。
全「えっ！？」
すると、遠くから驚く声が聞こえてきた。
メ「あの人達、誰？」
レ「Aの知り合い？」
『距離が遠いからあまり正体が見えないけど、多分知らない人。』
リ「こ、怖い...」
リンが怖がってる。
ということは、ミク達も何が起こっているか分かっていない状況なのか。
『私行ってくる。みんなはここに居て。』
カ「待って。俺も行く。」
レ「レ、レンも行く！」
リ「リ、リンも！」
怖がってるのに、何でついてこようとするのかな。
まぁ、みんなで居た方が怖くないか。
『じゃあ、みんなで行こ。』
レ/リ「うん！」
私達は全員で、桜並木前に立っている人達に向かって歩く。
数分かけ歩き、私達は大勢の人の前に立つ。
そして...
『君達は、ここにどうやって来たの？』
私はそう言った。
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作者名：CATHERINE | 作成日時：2022年7月11日 20時
