6つ目のセカイ【プロセカ】 (ページ9)

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〜夢主side〜

『はぁ、やっぱりカイトが入れるコーヒーは美味しいよ。凄く落ちつく。』

カ「それは良かった。」

ここは、カイトが経営しているレストラン。

カイトは料理が得意で、和風や洋食、スイーツなど全ての料理を作ることができてしまうシェフである。

でもそれは建前で、本当はプロの歌手。

ミク達と一緒に音楽をやっており、グループではリーダーをしている。

多分、ミク達の中で一番歌・ダンス・楽器を弾くことが得意だと思う。

『そういえばカイト、ミク達は？』

カ「今、ダンスの練習をしていると思うよ。」

『そうか......私も行ってみようかな。』

カ「なら、俺も行く。」

『はいはい。』

私はカイトの入れたコーヒーを飲みほすと、カイトと共にミク達が居る場所へ向かった。

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まさか、私の人生を変えてくれる人達にその後出会うとは、今の私は知らない＿＿＿＿＿

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『ミク〜、居る〜？』

レ/リ「A！！」

ミ「A〜！！」

相変わらず元気だなぁ。

レンとリンは私に気づくと、2人同時に私の元に来て抱きつく。

あまりの勢いで後ろに倒れそうになるが、カイトが私を支えてくれたためそれは阻止された。

『ありがとう、カイト。』

カ「良いんだよ。こうしてAを抱きしめられたんだから。」

そう言い、後ろから抱きしめてくるカイト。

因みに、この流れはいつものことである。

だからなのか...

メ「相変わらず、みんなはAのこと好きだなぁ。」

ミ/ル「ふふっ」

ミク、ルカ、メイコは温かい目で私達を見て微笑んでいた。

リ「あッ！そういえばA、新曲ができたんだよね！」

『え？そうだけど...』

リ「歌って！歌って！」

レ「レンも聞きたい！」

うーん...この後レコーディングがあるから、本当はあまり喉を使いたくないんだけど...

リンとレンの期待の眼差しに、流石に断るのも申し訳なくなってくる。

『分かった。』

レ/リ「本当！？」

カ「A、この後レコーディングあるのに大丈夫か？」

『予行練習だと思って歌うから、大丈夫だよ。』

カ「なるほどな。」

ル「はい、A。マイク。」

ルカはそう言うと、私専用のマイクを渡してくる。

“？「これ、Aのマイクね！」”

『っ...』

正直、このマイクを見るとあの時の記憶が蘇ってきて息が苦しくなる。

でも、私は俳優だ。

そんな想い、かき消して演技し続ける。

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