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〜彰人side〜
......覗くつもりは無かった。
でもまさか、きちんと手入れされているのに枯れている薔薇があるとは...思ってもいなかった。
もしかして...薔薇が枯れているのは、Aさんの想いが影響してるってことなのか？
カ「...お前ら、仲間は居るのか？」
『え？』
カ「音楽をやってるってことは、同じ夢を持つ仲間が居てもおかしくないからな。で、居るのか？」
何故、カイトさんは俺らにその質問をしてくるんだ...？
司「もちろん居るぞ！ここに1人と、えむと寧々がな！」
類「ふふっ」
司センパイは神代センパイの肩に手を置き、満面の笑みを浮かべながらそう言う。
冬「俺も居ます。頼れる相棒と同じ夢を持つ仲間が。」
司センパイに続き、冬弥は俺の顔を見ながらそう言う。
迷いがあったあの時とは違って、真っ直ぐ見つめる灰色の目は......もう迷いが無い目をしていた。
『そうだな、相棒。』
だから俺は、そんな冬弥に返事をした。
カ「......そうか。」
質問をしてきたカイトさんは、俺らの解答に表情を暗くする。
俺はその意味が分かんなかったから...
『何故、そう言った質問をしたんすか？』
と、質問した。
カ「いや、別に意味は無い。ただ気になっただけだ。」
意味無くそういう質問をしてくるだろうか...？
カ「＿＿＿＿お前らは、後悔するなよ。」
彰/冬/司/類「『......え？』」
カイトさんの発言に、俺らはシンクロする。
一体、カイトさんの身に何があったのだろうか。
カ「...そろそろAが帰ってくるな。俺の店に戻ろう。」
カイトさんはそう言うと、来た道を戻る。
俺はカイトさんの表情と発言に疑問を抱いたままだが、今は現代に戻ることが優先であると考え、カイトさんの後を追った。
まさかカイトさんのその発言が、今後の展開に影響するとは、この時の俺は...いや、俺らは知らない＿＿＿＿＿
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作者名：CATHERINE | 作成日時：2022年7月11日 20時
