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類「ふふっ、どうやら僕らだけになってしまったね。」
彰「ったく、あいつら現代に戻れねぇっつーのに楽しんでやがるな。」
司「まぁ、良いではないか。」
一時はどうなることかと思ったが、ここのセカイのミク達は良い人だし...何より、このセカイの持ち主であるAさんがとても優しかった。
現代に戻るまで、ずっと俺らのことを気にかけてくださってたし。
カ「おい。」
すると、先程まで話していなかったカイトさんが俺らに声を掛けてきた。
カ「この先、ライブ会場あるけど行くか？」
司「ライブ会場って...あのドームですか？」
カ「そうだ。Aが夏にライブをやるからな、案内がてらステージの状況を確認したい。来るなら着いてこい。」
カイトさんはそう言うと、ドームに向かって歩き出した。
彰「...どうしますか？」
類「僕はライブ会場に行ったことないから、行ってみたいかな。」
司「まぁ、ここに居てもなんだし...行ってみるか。」
『はい。』
俺らはカイトさんの後を追い、ライブ会場へと向かった。
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彰「うわ、広っ...」
類「へぇ、こんなに広ければ大きな機械も入りそうだ。」
司「いや、このセカイはAさんのだからやめとけ。」
俺らはあの後、ライブ会場に着いたが...
ゲートから見える景色は、とても広かった。
カ「ここの会場は、現代で言うと東京ドームと言われている場所と同じ規模で、真ん中にあるステージにAが立つんだ。」
そうか、有名になるとこんな大規模な場所で歌を歌うのか。
俺らとは全く違うんだな。
カ「ステージに向かうぞ。」
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彰/冬/司/類「『おぅ...！』」
俺らはステージに立つと、ゲートで見た景色とはまた違って、ステージを囲むように並べてある椅子の場所が端から端まで見えていた。
カ「さっきとは景色が違うだろ。」
『はい。』
カ「ふっ」
...ん？今、カイトさんが笑ったような...気のせいか？
カ「俺、普段はレストランを経営してるけど...本当はプロの歌手なんだ。」
彰/冬/司/類「『えっ』」
カ「俺だけじゃない。ミク達も同じだ。」
ミク達も...
カ「この場所は、良く俺達もライブするんだよ。今は誰も居ねぇけど、ここから見えるペンライトの色がすげぇ綺麗なんだぜ。すげぇカラフルなんだよ。」
そう話すカイトさんの表情は、先程までの真顔とは違って...笑顔がとても輝いていた。
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作者名：CATHERINE | 作成日時：2022年7月11日 20時
