4話 ページ5
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路地裏を抜けると、小さな廃墟のビルが建っていた。
そして、そのビルからは更に強い呪力量を感じた。
俺はすぐに“ここに特級呪霊がいる”と悟った。
でも俺は、躊躇なくビルに向かって進んだ。
五「待て。」
しかし、それは五条によって阻止されてしまう。
『五条離して。俺はここに居る男の子を助けに行く。』
五「いや、俺も行く。」
『...え?』
五条の意外なセリフに、俺は五条の顔を見ながら目を見開いた。
五「お前1人で行かせねぇ。死ぬ時は一緒だ。」
『いや、死ぬ前提かよ。』
五条の言葉に思わずツッコミを入れるが、その言葉は俺の心の救いにもなった。
しかも、五条の後ろには伏黒らも立っている。
『みんな...』
釘「何かっこつけてんのよ。ったく、相変わらず虎杖は昔のまんまだな。」
夏「私達も一緒に行くよ、悠仁。」
俺、改めてこいつらと出会って良かったと思う。
こんなに心強い友達は他に居ねぇ。
『行こう。』
伏/釘/五/夏/家「おぅ。」
俺はビルに向かって再び進むと、伏黒らも続いて進み出した。
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だが、俺らが来た時にはもう遅かった____
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『ぁ...』
さっき悲鳴をあげた男の子なのか、血だらけで倒れてる所を見つけてしまった。
家「...駄目だ。」
『そんな...』
伏「虎杖!」
家入は男の子の脈が動いているか確認したが、首を横に振り脈がないことを伝える。
救えなかったことに絶望しその場に崩れ落ちそうになったが、伏黒が俺の体を支えてくれた。
夏「とりあえず、今のうちにその子を連れてこの場から離れよう。身の安全が最優先だ。」
家「そうだな。」
夏油が男の子を抱えると、俺らは出入口に向かって走り出す。
しかし突然、強力な呪力量を感じ、俺の周りに居た伏黒らが一瞬にして居なくなった。
俺は一瞬にして居なくなったことに、数秒で理解が出来た。
特級によって捕まってしまったのだ。
特級「何だお前ら。俺を殺しに来た呪術師か?」
『っ...!』
縄のようなものに縛られた伏黒らを、まるで紐がついた風船のように持っている人間の形をした呪霊が立っており、その呪霊は不気味な笑みを浮かべながら俺の方を見ていた。
特「...高専の制服は着てねぇんだな。それに、見るからに特級呪術師でもねぇな。なんだ、つまんね。」
特級呪霊のあまりの呪力量に、俺はその場にただ立ち尽くすことしか出来なかった。
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プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月14日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2021年4月12日 23時