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「礼なんて不要だ、それにもう謝らないでくれ。俺達は怒っているわけではないからな。まぁ、無事で良かった」
ぐずる私の頭を撫で、優しく笑いかけてくれるカーズにただ感謝の気持ちが溢れて、無言のまま頷くことしかできなかった。
明け方。太陽を避けて生活しているカーズとDIOも寝て少し経った。
その他のメンバーは、まだ起きる時間では無いためか、布団の中で寝返りを打っている。
……今がチャンスか。
荷物をまとめ、部屋を出る。新しい暮らしを始めるには、これが必要だという物だけを入れた。
カバンは、そこまでたくさんなわけではないが、少し膨れている。
ゆっくり、音を立てないように玄関まで行き、靴を履いて、玄関の扉をゆっくりと開く。
外に出ると、渡されていた合鍵で鍵を掛け、1歩また1歩と歩き出した。
このまま、実家に帰ろう……思い出せなくてみんなに迷惑をかけてしまうくらいなら、みんなのもとを去った方がいい………。
「アンタ、そのまま帰るのか?実家にか?そうやって、"また逃げる"のか?」
くらい曲がり角を曲がってすぐ、カーブミラーの影に居た人に声を掛けられる。
「またって、どういうことですか……」
ただならぬ気配を感じて構えれば、
「そう構えるな……俺達は敵じゃあない」
と、その人が言った。
日光と月光の入り交じる空に照らされて、その人の姿が見えてくる。
黒髪の、おかっぱのような髪型をした男の人だった。
その人の後ろには、金髪の身長が高くてガタイのしっかりした人も居れば、深い緑色の学ランを着た人、網のような服を着た緑色の髪の人、帽子を被りマントを纏った髪の長い人が居た。
「貴方達は……………」
「僕達は貴女の敵ではない。だから安心して欲しい。
DIOのもとに戻れと言うのも本心では嫌なんだが、世界の平和を望むのなら、このまま戻った方がいい。そしてそこで幸せに暮らしてくれ」
緑色の学ランを着た人がそう言う。
そして、付け加えるように、
「承太郎やジョースターさん達によろしく言っておいてください」
と微笑みを浮かべた。
「それで、貴方達は一体…………」
再び口を質問をする頃には、その5人の姿は無かった。
ゆっくりと、太陽が昇り、東の空を赤く染めている。
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もやし。(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね…周りに7部分かる人が少なくて、大統領推しがいないんですよ……高校受験!応援してますね! (2020年10月6日 19時) (レス) id: dd72e70a86 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - ボスの推し四人共に私と一緒なんで嬉しかったです!特に大統領推しがいなくて(そもそもジョジョ知っている人が居ないんですが)高校受験なのでこれ見て頑張ろうと思いました! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 裕華さん» なんと!親近感!ありがとうございますwでも、結構前の絵なんで、今のとは若干違うかもです(((^_^;) (2016年6月24日 17時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
裕華 - もやし。さんの絵が私の絵に似ていてなんか親近感わくww (2016年6月24日 17時) (レス) id: d6370e6be5 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 令さん» 納得していただけて良かったです! (2016年4月5日 13時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もやし。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2016年2月26日 1時