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「こんなこと聞くのも恥ずかしいんですけど………ディエゴさんも、ヴァレンタインさんも」
「ファニーでいい。むしろそう呼んでくれ」
質問を投げかけたとき、そうヴァレンタインに言われる。
それに頷き、訂正を入れて、もう一度同じ質問をする。
「それで、その…ディエゴさんもファニーさんも、他の皆さんもなんですけど、私のどこを好きになってくれたのかなって……」
少し心配で不安だったことを聞けば、ディエゴがプッと吹き出して笑う。
「なんだ、そんなことか。前のお前からは想像できない台詞だな」
そう言って笑うディエゴに、自分がどんな性格をしていたのか、益々興味が湧く。
「そうだな……私は、初めは周りを振り回すほど明るい性格が好きだったな…その後に他のところも好きになった」
本人の前で照れるな、と恥ずかしそうに頭を掻きながら、ヴァレンタインがそう言う。
周りを振り回すほどの明るい性格……と思っていると、
「いや、でも、今の君も充分魅力的だがな」
と、焦ったような声が聞こえた。
「えっ、と……?」
何故、急に私の話が?いや、記憶を失う前の自分自身の話をしていたのだが。
何故焦っているのかと頭に疑問符を浮かべれば、
「記憶を無くす前の君に嫉妬するのではと思ってな…」
とヴァレンタインは言った。
「あんた、どんだけ自惚れてんだよ」
ディエゴが呆れたように口を開く。
「そうか?今Aに一番好かれているのは私だと思うが。自惚れも何もないだろう」
さらっとヴァレンタインから零れた言葉に、ディエゴは大きくため息をついた。
でも、確かに、みんなのこと嫌いじゃないけど、
その中でファニーさんは、頼りたくなるような、寄り添っていたいようなのは少しあるんだよね…。
それが、恋なのかは分からないけれど。
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もやし。(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね…周りに7部分かる人が少なくて、大統領推しがいないんですよ……高校受験!応援してますね! (2020年10月6日 19時) (レス) id: dd72e70a86 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - ボスの推し四人共に私と一緒なんで嬉しかったです!特に大統領推しがいなくて(そもそもジョジョ知っている人が居ないんですが)高校受験なのでこれ見て頑張ろうと思いました! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 裕華さん» なんと!親近感!ありがとうございますwでも、結構前の絵なんで、今のとは若干違うかもです(((^_^;) (2016年6月24日 17時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
裕華 - もやし。さんの絵が私の絵に似ていてなんか親近感わくww (2016年6月24日 17時) (レス) id: d6370e6be5 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 令さん» 納得していただけて良かったです! (2016年4月5日 13時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もやし。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2016年2月26日 1時