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「おい、病人を襲うな」
誰か助けてと思った瞬間、ディエゴが後ろから蹴りを入れられた。
「ジョッキーだからといって、すぐに馬乗り状態になろうとするな」
そう言ってそこに立っていたのはヴァレンタインだった。

「あんたも下ネタを持ち込むなよ」
文句を垂れつつ、ディエゴは体勢を整える。
そして続けて、
「それに俺はAに引き止められてここに残ったんだぜ?文句は言わせない」
と言った。


「あ、あの、そのことについてなんですけど……ヴァンレンタインさんを引きとめようとしたら、
間違って掴んだのがディエゴさんの尻尾で………すいません…」
気まずさに謝れば、
「それなら言えばよかっただろ」
と言われる。

「本当にすいません……誤解を招いてしまって…」
弁解する暇もないほど迫ってきたのはそっちだろ!なんてことは言えず、ただただ謝る。
すると、
「別に謝んなくても。怒ってるわけじゃあないからな」
と、ポンポンと頭を撫でられた。


「ところで、私になんの用があったんだ?」
ヴァレンタインがそう言うと、話の本筋に戻る。
「あ、その、私が記憶を取り戻すために、調べていただいたので……お礼を言いたかったんです…
本当に、ありがとうございます」

ディエゴの隣に座るヴァレンタインにそう言えば、ふっと笑った。
「そんなことのためにか…君が取り戻したいと言ったんだ、協力するのは当たり前だろう。
それにまだ、記憶が戻ったわけでもない。それなのに、大袈裟な人だな」
そう言うヴェレンタインには、不思議と小馬鹿にされたような不快感はなく、
むしろ褒められてるような気さえした。

「A、喉渇いてないか?何か欲しい物とか……」
イチャコラしやがってという嫉妬のような感情をこちらに向けながら、ディエゴがそう言う。
「あ、大丈夫です……欲しい物は特に……。でも、強いて言うなら、一緒に居てほしいです…なんて」
寝ている私の横に座っている2人の手を、どこかに行かないようにときゅっと握る。

いつも、このくらい素直でいられたらいいのにな…………。

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もやし。(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね…周りに7部分かる人が少なくて、大統領推しがいないんですよ……高校受験!応援してますね! (2020年10月6日 19時) (レス) id: dd72e70a86 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - ボスの推し四人共に私と一緒なんで嬉しかったです!特に大統領推しがいなくて(そもそもジョジョ知っている人が居ないんですが)高校受験なのでこれ見て頑張ろうと思いました! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 裕華さん» なんと!親近感!ありがとうございますwでも、結構前の絵なんで、今のとは若干違うかもです(((^_^;) (2016年6月24日 17時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
裕華 - もやし。さんの絵が私の絵に似ていてなんか親近感わくww (2016年6月24日 17時) (レス) id: d6370e6be5 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 令さん» 納得していただけて良かったです! (2016年4月5日 13時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もやし。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2016年2月26日 1時

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