【ジョジョ】存在しない女の子【荒木荘】

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強制的に洗面所兼更衣室に連れてかれて､
「脱いだ服はそのまま洗濯機に入れてくれればいいから」
と､小麦肌の人が言った｡
「あの…」
ここまでしてもらっていいのかと､立ち去ろうとするその人に声を掛けると､
「大丈夫､覗いたりしないよ｡着替えてるときは扉閉めとくから､浴室に入ったら言ってくれればいいよ」
と､そのまま出て､扉を閉めてしまった｡

これはもう､後には引けないか………｡
心の中で小さく呟く声は､誰にも聞こえない｡
一つ息を吐くと､水を含んで重くなった服を脱ぎ始めた｡


「も､もう大丈夫です…」
浴室に入りそう言うと､扉が開いて､人が入ってきた｡
「それじゃあ､君の服を洗濯して乾かしておくね｡時間掛かるかもだから､少し長めに温まってていいからね」
さっきの優しい声が聞こえ､ピッと手際よくボタンを押す音が聞こえた後､洗濯機のゴウンゴウンという音がなり始めた｡

それにしても､知らない人の家でお風呂入るって､緊張する………！
シャワーを出し､お湯を浴びながらそう思う｡

だけど､甘えてしまったのは私だ｡
そう言い聞かせ､洗濯と乾燥が早く終わることを願い､雨で冷えた体を温めた｡


ガラッ｡急に開く浴室の扉｡
誰か､入ってきた……!?
鏡越しに見れば､首に傷のある金髪の人が立っていた｡
その人も､私の姿を確認すると､
「URYYYYYYYYYYY!!?」
と､驚いたように奇声を発して､勢いよく扉を閉めると出て行った｡

わ､私…裸､見られた………!?

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