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ずぶ濡れのまま、玄関でさっきの人がタオルを持ってきてくれるのを待つ。

見ず知らずの私を家まで連れてきて、タオルまで貸してくれるというのだから、とても優しい人なんだろう。
にしても、見ず知らずの相手にこんなにしてもらっていいのだろうか。
なんて、大丈夫かと聞かれて大丈夫じゃないと答えたのは私だけれど。

なんて思ってると、人が通りかかる。
「なんだ?ずぶ濡れじゃあないか…今、拭く物でも…」
そう言ってすぐ立ち去ろうとするその人に、
「あ、大丈夫です…金髪の方が、取りに行ってくださっているので……」
と言うと、
「金髪?私以外で金髪なのは、DIOと吉良、ディエゴか…まぁ、誰かが取りに行っているのならいいか」
と、その場に座った。
それを聞いて、私をここに連れてきたのは吉良だと分かった。

「あの、ここって、何人で住まれているんですか?吉良さん…が言っていたんです、大所帯って……それで気になったんですけど…」
そう聞くと、
「8人で住んでいるから……ああ、確かに大所帯だな」
と、自分で言ったことに頷いて言った。

そのうちに吉良が、タオルを持ってきてくれた。
「すまないね…取って持ってくるだけなら簡単だったんだが、大きな物がなかなか見つからなくて」
そう言いつつ、綺麗でいい匂いのするバスタオルを私に被せた。
「だ、大丈夫です、自分で拭けますから」
そう言って抵抗するも、
「いいから、じっとしてて」
と、吉良は応じてくれない。

「吉良、お前、そんな趣味があったのか?」
吉良に、長い金髪の人がそう言えば、
「僕は女性の手を愛でる趣味はあるが、そんな趣味はない」
と、手を止めた。
「ほら、ある程度は拭き取れただろう」
優しく微笑みを浮かべてそう言う吉良に、
「あ、ありがとうございます…」
と、ぎこちなく笑みを返す。

すると、
「髪を乾かすのを必要だろう。洗面所に行けばドライヤーがある。私のを貸そう」
と言ってくれた。
「そう言う君も、そんな趣味があるんじゃあなかろうな、ヴァレンタイン」
吉良がヴァレンタインに言う。

「というか、洗濯して乾燥機で乾かしちゃえば?彼女にはその間風呂に入ってもらえばいいだろう?」
そう出てきた、日に焼けた小麦色の肌の人が言う。

どんどん家の奥に連れ込まれてる感じがするけど、大丈夫かな……。

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もやし。(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね…周りに7部分かる人が少なくて、大統領推しがいないんですよ……高校受験!応援してますね! (2020年10月6日 19時) (レス) id: dd72e70a86 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - ボスの推し四人共に私と一緒なんで嬉しかったです!特に大統領推しがいなくて(そもそもジョジョ知っている人が居ないんですが)高校受験なのでこれ見て頑張ろうと思いました! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 裕華さん» なんと!親近感!ありがとうございますwでも、結構前の絵なんで、今のとは若干違うかもです(((^_^;) (2016年6月24日 17時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
裕華 - もやし。さんの絵が私の絵に似ていてなんか親近感わくww (2016年6月24日 17時) (レス) id: d6370e6be5 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 令さん» 納得していただけて良かったです! (2016年4月5日 13時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もやし。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2016年2月26日 1時

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