はじめまして ページ3
私の反応を見て、男は不思議そうに顔を顰め、「ナニナニ。僕ってそんなに顔怖い？」と言って自分の顔を指す。
「だれ…ですか…？何で私の名前…」
「え、もしかして寝惚けてる？」
顔洗ってくれば？と言って伸ばして来た手に、身を縮めると「何これ、新手のギャグ？ふざけてるの？」とひと笑い。
相手の行動一つに怯えている私とは裏腹に、男はにこやかに話す。
「ふざけてないです…！」
「どうしたの、Aらしくないよ」
「だから何で私の名前知ってるんですかっ」
「何でって、彼氏なんだから当然じゃない？」
何当たり前のことを、と言いたげな顔でキョトンのする男。
誘拐じゃないの？かれし？かれしってあの彼氏？初対面のこの人が私の？
「か…かれし？」
「あのさ〜、まさか�犁�憶喪失�瓩覆鵑童世錣覆い茲諭�」
咄嗟に図星をつかれ、ギクリと肩が跳ねた。
「コレいつの日かの喧嘩を引きずったドッキリとかだったら許さないからね」
「何のことですか」
男は再び溜息をつき、視線を自身の足元に戻すと、また私へと向けた。
「僕は五条悟。悟だよ。君の恋人」
「五条さん」
「悟。」
「さっ、さとるさん。」
「そう。ここでずーっと君と一緒に暮らしてる」
「そう…なんですか」
「うん、もうね毎日ここでアツ〜イ日々を過ごしてたんだよ」
「あつい…？」
「思い出させてあげようか」
「ひっ」
耳元で低い声が響いく。
違和感を感じる間もなく近付いてきたから、反応が遅れてしまった。
「やっ…やめてくださいっ！」
「ごめんごめん、まさかこんなに初々しくなるなんてさぁ」
燃えるよね、なぁんて。
そう言う悟さんの顔はもう見れなかった。
怖いとか、恥ずかしいとか、そんなこんなが混合して視線を落とす。
ただでさえ熱い顔が、更に熱を帯びているのに気が付いた。
「熱あるでしょ？顔熱かった」
「はい、正直かなり辛いです」
「水そこに置いてあるの適当に飲んで。食欲は？」
「ないです…とにかく寝たいです…」
「一緒に寝てい」
「ダメです」
「ウワ〜ケチだー。全力で拗ねちゃお。もう部屋の隅っこで体育座りしちゃうからね。出てけって言われても出ないからね。おまけに独り言も呟いちゃうからね。」
「盛大に出てってください」
「Aと離れるか死ぬか迫られたら僕仕事より早く首吊るよ」
「出てってください」
「スカイツリーの最上階からロイター板踏んで飛び降りるよ」
「やめて」
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松野星月(プロフ) - コメ失礼します！わー、心に来る。続きがますます気になりました！楽しみに待ってます！ (2023年5月4日 16時) (
レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します！すごく面白かったです！質問なのですが,この作品は完結でいいのですか？内容的に途中だと思うのですが…もし,続きを書く予定があるのなら続きみたいです！更新頑張ってください(^^) (2023年3月21日 14時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
のんのんた(プロフ) - 一般タコピーさん» 返信遅れてごめんなさい！コメントありがとうございますっっ！！身に余るお言葉ですがめっっっちゃくちゃ嬉しいです(/Д`;💕︎ 不定期になってしまいますが、更新頑張ります！- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b (2022年12月19日 13時) (レス) id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
一般タコピー - 神作品だ！作者様の文才が素晴らしくて一気に読んでしまいました！更新頑張ってください！ (2022年12月15日 18時) (レス) id: e79aa4edc0 (このIDを非表示/違反報告)
のんのんた(プロフ) - あさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！私も好きです！！！(唐突) (2022年12月13日 17時) (レス) @page36 id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのんた | 作成日時：2021年10月4日 4時
