こんなはずじゃないのに《桃》 (ページ32)

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次の日

朝一番に出社して残りのホームページを作ろうとした

しかし、それはもう既に終わっていた

「え……いつの間に…」

小瀧くんがしてくれたんだろう

出来はかなり良く手直しもほぼ要らない

このまま出しても絶対に通るホームページだった

なんだ、私要らないじゃん

確かに初めの頃は小瀧くんのことで沢山怒られた

でも、仕事の飲み込みが早いおかげで

どんな仕事も器用にこなすようになった

正直私なんか必要ないくらいの存在だった

「はぁ………」

？「あれ……先輩…」

「あぁ、おはよう

ホームページやっといてくれたんだね？」

桃「これで良かったすか…？」

「大丈夫、バッチリだよ」

そしてついにホームページの披露

これでダメなら作り直し

桃「緊張しますね」

「大丈夫だよ」

あとは何も言われないことを祈るのみ

『んー、なんかなぁ』

反応はイマイチで

『どうせこれ宮田さんの作ったやつでしょ？

君下手なんだから、彼に任せなきゃ

ほんとにわかってないなぁ』

あぁ、またこうやって怒られて終わるんだ

桃「あんたら作ったことないくせに」

『年上になんて口の利き方だ！

宮田！こいつの育成はどうなんってんだ！！』

桃「これ、パワハラですよ？

録音したんで後で訴えればあんたわかるよな？

速攻クビですよ？大丈夫ですか？」

なんで私なんかを庇おうとするの？

これは本当に私のミスなのに