こんなはずじゃないのに《桃》 (ページ22)

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pinkside

「先輩……」

『おばさんですぅ！

どーせあんたもおばさんだと思ってんでしょ！

できない仕事回ってきてやってあげてんのに

ふざけんじゃねぇよ！！！』

こんな先輩見たことない

でも、それだけ言われてきて

それでもここまで耐えてきたんやろ？

やっぱり先輩おらなあかんわ

「先輩、俺ほんまにすごいと思います

だって森川さんの大量の仕事こなして

さらに自分の仕事に回ってきた仕事

なんでもこなせるところめっちゃかっこいいです

先輩辛い時は俺に言ってください」

『………ありがと』

「へ？」

『ありがとね

あー、もうほんま嫌なるわぁ………』

あれ？関西弁………？

「先輩って関西弁でしたっけ？」

『げ、関西弁でてた？

うち、バリバリの兵庫出身やねんなぁ』

「えぇ！」

先輩、やっぱり無理してるじゃないですか

楽しい話のはずなのに

なんでそんなに泣いてるんすか？

「先輩……ほんまに無理せんで……」

半分酔った勢いで先輩を抱きしめた

このままやと先輩が消えてしまう……そんな気がして