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「あの、伊藤さん……」
「気安く名前呼ばないで!」
「ごめんなさい、私、
船津稜雅と関わりを無くすのは無理です。」
船津稜雅に正直なところがいいと褒められたせいか、
少々正直に言い過ぎた感があるけど、これが嘘偽りない自分自身の思いだ。
伊藤さんの逆鱗に触れなければいいのだが。
という私の心配は三秒でぶち壊される。
伊藤さんは私に歩み寄ってくる。
今度こそ殴られるんだろう。そう思った。
胸ぐらを掴まれる。
伊藤さん胸ぐら掴むの好きだな、なんて意外と冷静なことを考える。
「うっぜーな、死ね!」
「死ねません」
「なんでそんなにうざいのっ!」
また突き飛ばされるのかな。
腰打たないといいな。
やだなぁ……。
「―――おい!」
所詮私は、ドラマや漫画に出てくるようなヒロインになれないのだと。
そう思って生きてきた。
私、ヒロイン要素ないし。
無自覚天然でも、絶世の美少女でも、なんでもないただの地味女だし。
胸が弾む。
ほんのり出た涙で視界が滲んだ。
やっと、現れてくれたんだ。
私のヒーロー。
「こんなところでなにしてるんだ!伊藤!」
って、先生かよ!!!(ハゲ)
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神楽*ヤデ(プロフ) - こすもさん» ありがとうございます( ´ ;ω; ` )更新頑張ります。 (2017年11月7日 8時) (レス) id: 58e94f9930 (このIDを非表示/違反報告)
神楽*ヤデ(プロフ) - まほさん» ああああ、嬉しいです。ありがとうございます( ´ ;ω; ` ) (2017年11月7日 8時) (レス) id: 58e94f9930 (このIDを非表示/違反報告)
こすも(プロフ) - いつの間にか、この小説が塾終わりの楽しみになってました!(笑)更新待ってます(^-^) (2017年11月6日 21時) (レス) id: 313d33003e (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 最高です!私の推しの2人の話だし、変態な私には面白すぎます笑笑 (2017年11月6日 20時) (レス) id: 6346b04b3b (このIDを非表示/違反報告)
クソガキ推し - 先生がヒーローだったりして(笑) (2017年11月6日 18時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽*ヤデ | 作成日時:2017年10月28日 11時