七 つ の 大 罪 【 H Q 】

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「新郎新婦、前へ」






バージンロードを何とか歩き終え神父の前まで辿り着くことが出来た。

勿論今この瞬間を迎えているという事は想像するような問題は何1つ起きていない。


着々と進む式に流れるように身を任せれば、いよいよ恒例のシーンがやってきた。






「あなた方は永遠の愛を誓いますか」

「はい、誓います」

『誓います』






ああ、言っちゃったよ。

後悔しても遅いのに悔やむように呟いた。






「それでは指輪の交換を」






神父の言葉の後に、彼は膝を地面に付きお決まりの姿勢をとった。


何も考えるななんて自分の心に言い聞かせて感情を抑える私はズルいのだろうか。

せめてもっとイケメンならといつかと同じ思いを最後に脳の思考を停止させた。






「ではベールを上げてください。誓いのキスを」






指示通りにベールを上げた彼は私との距離を着々と詰めてきた。


さようなら私のファーストキス、と心の中で呟いて目を閉じた。







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次の瞬間。







『……………え、』







鋭い銃声が聞こえたのと同時に彼が力無く倒れた。

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