双獣の過去 その3 ページ17
A｢旅人････まぁそんな所だ。今は吹雪が止むまで避難している身だが｣
母親｢そうですか｣
やがて私達は飯にありつけた。
私は洞穴の奥で肉を焼き、親子は中腹の辺りで穀類などを食べていた。
親子は食事を終えると、すぐに寝たが、私は満腹でなかったので食べ続けた。
子供｢････････｣
A｢？｣
その時、子供が私の近くに来てよだれを垂らしながら肉を見ていた。
A｢････何だ小僧、やらないぞ｣
子供｢･･･････｣
････聞こえていないようなので、私は子供を無視して食事を続けた。
A｢･･･････｣
子供｢･･･････｣
A｢･･･････｣
子供｢･･･････｣
A｢･････ハァ｣
ずっとそこにいたので、さすがにうっとおしくなって子供に焼いた肉を差し出した。
子供｢あ･･･いいの？｣
A｢食いたければ食え｣
子供｢わあ････！ありがとう！｣
子供は美味しそうに肉を食べた
子供｢ふぅ････ご馳走さま！｣
A｢･･･私は寝る。貴方も早く寝ろ｣
私は毛布を被ろうとしたが、ガシッ、となぜか子供が私に抱き付いてきた。
A｢････何のつもりだ？｣
子供｢お願い、一緒に居させて｣
A｢親の元に戻らなくていいのか？｣
子供｢分かんない。でも今日はお姉さんと一緒にいたい｣
A｢･････そんなことを言われても困る｣
私は力一杯しがみつく子供を離そうとしたが、必死そうな顔だったのでやめた。
A｢･････勝手にしろ｣
子供｢うん！｣
その晩、私は仕方なく子供と一緒に寝た。
が、朝になって目を開けると、子供はいなかった。
まさかと思い、私は吹雪が止んで静かになった外に出た。
そこには小さな足跡があった。
A｢どこ行ったんだ･･･｣
私は足跡を辿ると、暫くして、子供が向こうから走って来た。
子供｢お姉さんっ！｣
A｢･･･親が心配するぞ。何をしていた？｣
子供｢えへへ、あのね、お姉さんに渡したいものがあるんだ｣
そう言って、子供は何かが入った袋を私に差し出した。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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雪碑(プロフ) - ありがとうございます！確かにそうですね。いくら30000年も生きてるとはいえ、日常生活にまで影響出てますしね。 (2016年12月25日 14時) (
レス) id: 573d72c9bf (このIDを非表示/違反報告)
雪碑(プロフ) - いいんですか？ありがとうございます！ (2016年12月19日 13時) (レス) id: 573d72c9bf (このIDを非表示/違反報告)
雪碑(プロフ) - あの神竜ちゃんが出る小説ですか？ぜひお願いします！読んでみて面白かったので♪ (2016年12月19日 2時) (レス) id: 573d72c9bf (このIDを非表示/違反報告)
雪碑(プロフ) - はい♪応援ありがとうございます！ (2016年12月18日 23時) (レス) id: 573d72c9bf (このIDを非表示/違反報告)
たあ - 面白いですね！(^^)これからも頑張ってください！ (2016年12月18日 23時) (レス) id: f06e5483d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪碑 | 作成日時：2016年12月11日 17時
