〈陽〉と〈陰〉の妖獣 (ページ35)

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Fate of beast 33～壊された希望～ページ35

亡獣｢それは出来ん｣

キャトラ｢え！？何でよ！？｣

亡獣｢すまんがこればっかりは決まりでな。それに、儂らの悲願なんじゃよ｣

ディーン｢仕方ねぇな。やることは増えちまったが〈闇〉と戦うことに変わりは無ぇ！｣

カレン｢そうだな！｣

シャル｢んだよメンドクセーな～｣

メグ｢所で、その神殿にはどうやって行くお？｣

亡獣｢この島の碑文をこの中の誰かが詠唱してくれ。そうすれば『鍵』が導いてくれるじゃろう｣

アイリス｢あの･･･｣

碑文という言葉を聞いて、アイリスが申し訳なさそうに口を開いた。

亡獣｢どうしたお嬢さん？｣

アイリス｢その碑文なんですが･･･｣

＿＿＿

キャトラ｢これの事よね？｣

キャトラ達3名は、仲間達に傷だらけになった石碑を見せた。

ゲオルグ｢これは･･･！｣

ブランシュ｢なんて酷い･･･｣

ウォルター｢これは自然にできた傷ではありませんね｣

オウガ｢こりゃ〈闇〉の仕業だな。クソ！｣

悔しがる一行から少し離れた所にいたAに、ジュダは話しかけた。

ジュダ｢･･･A、お前が来た時にはこの状態だったか？｣

A｢･･･いいや｣

ジュダ｢･･･そうか｣

亡霊｢な･･･｣

ジュダ･A｢｢？｣｣

亡獣｢なんじゃこれはああああああああああああああああああああああああ！！？！？｣

全｢｢｢｢｢！！！！！！！！｣｣｣｣｣

亡獣は突然、狂ったように怒り出した。

亡霊｢おのれ〈闇〉めえええええええええ！！！今すぐ喉元に噛みついてやるうううううううう！！！！｣

ディーン｢な、何だこの凄まじいソウルは！？｣

ジュダ｢･･･本来の戦士の力か。死してなお健在とはな｣

A｢･･････｣

Aは怒り狂う獣に歩みより、なだめるように亡獣の頭に触れた。

ほぼ全｢｢｢｢Σ！？！？｣｣｣｣

A｢･･･古き英雄よ、貴方の気持ちを汲んだ上ではっきり言っておく。今の貴方に何が出来る？｣

亡獣｢っ！！！｣

A｢貴方はとうの昔に果てた身。
故に〈闇〉への対向手段はほぼ皆無だ。
それに忘れた訳ではあるまい。碑文を残す事で後世に伝えたいという願いを･･･｣

亡獣｢･･････｣

Aの言葉を聞いた亡獣の怒りが収まった。