Fate of beast 27〜荒ぶる双剣〜 ページ29
リアム「“ヘルブレイザー”!!」
リアムは敵に向けて荒々しい斬撃を放った。
亡霊「そんな攻撃、当に見切ったわ!」
リアム「じゃあこいつはどうだ!?」
リアムが左に避けると、元いた所から矢が来たが、亡霊はそれをいとも簡単に斬った。
リアム「チッ、やっぱし強ぇな」
レイヴン「・・・大丈夫か?」
リアム「何てことねーよ。それより久しぶりだなレイヴン。少し弓の腕が落ちたんじゃねーの?」
レイヴン「・・・さあな」
そう言ってレイヴンは弓を引くと、いつの間にか目の前にまで迫っていた亡霊に向けて矢を放った。
亡霊「くっ!」
矢は亡霊の顔をギリギリ掠めた。
リアム「あー・・・訂正すらぁ。腕上がったな」
レイヴン「構わん。それよりどうする?」
リアム「そうだな・・・一撃で倒さねぇと伝説にならねーし、アレでいくか。って、お前忘れやすいんだったな。説明するとだな___」
亡霊「呑気に話し合う時間は無いぞ!」
リアムが説明しようとした時、2人に向かって亡霊が斬り込んできた。
リアム「邪魔すんじゃねーよ死人が!」
レイヴン「・・・!」
その時、レイヴンが敵に向けて多くの矢を放ち、
レイヴン「“エンガルフィング・フレイム”」
最後に黒炎に包まれた矢が放ち、先程の矢を避けた亡霊を真っ向から貫いた。
亡霊「おのれ小癪なっ!」
リアム「もう遅いぜ!止めだ!“アンチェイン・ウィング”!!」
剣を構えようとした亡霊にリアムはバスターウィングモードを展開して、止めを刺した。
亡霊「・・・こんな若造にやられるとはな・・・『鍵』を忘れるなよ」
亡霊が光に包まれて消えると、像の所から『双剣』と書かれた石が出てきた。
リアム「よくやったなレイヴン!あの連携覚えてたのか!」
レイヴン「いや、勘だ」
リアム「・・・マジかよ。そういやお前何でここに来たんだ?」
レイヴン「依頼で来た」
リアム「依頼?誰がそんな・・・まぁいいや。他の奴らと合流すっぞ!」
レイヴン「ああ」
2人は『鍵』を手にして走り出した。
____
一方その頃、突然現れたAをじっと見ていた亡獣は不意に呟いた。
亡獣「・・・・・似ておる。その姿、『あの方』によく似ておる・・・」
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作者名:雪碑 | 作成日時:2016年11月23日 19時