〈陽〉と〈陰〉の妖獣 (ページ28)

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Fate of beast 26～輝く竜の息吹～ページ28

亡霊｢･･･よくもやってくれたな。だが感謝しよう。新たなる守護者よ｣

2人の会話を余所に、亡霊はドラゴンから抜いた槍をライフォードに向けて投げた。

ライフォ｢おっと、わざわざ返してくれるとは。礼儀正しい戦士殿だな｣

亡霊｢･･･これより試練を開始する。私と竜を倒してみるがいい｣

亡竜｢ガアアアア！！！｣

刺された怒りからか、ドラゴンは大きく開けた口から火を吹いた。

ライフォ｢ふむ。仕方ない。共闘と行くか｣

クライヴ｢戦ってくれるのか！？｣

ライフォ｢当然だろう？私は軍人なのだからな｣

亡霊がドラゴンに槍を構え、2人も臨戦態勢に入った。

クライヴ｢しかし、闇雲に突っ込むのは良くないな。どうする？｣

ライフォ｢策ならあるぞ｣

クライヴ｢ほ、本当か！？｣

2人が話している最中に、亡竜が突っ込んできた

クライヴ｢まずい！｣

ライフォ｢はっ！｣

ヴィエムに跨がったクライヴは間一髪で避け、ライフォードはガードした

クライヴ｢大丈夫かライフォード！！｣

ライフォ｢平気さ。それより策だが･･･｣

再び話し合う2人を目で捕らえながら、亡竜は上空で巨大な火球を作り出した。

ライフォ｢･･･これで良いな？｣

クライヴ｢ああ、分かった！｣

亡霊｢無駄話をする暇があるなら、とっとと逃げおおせるがいい｣

巨大な火球が2人に迫る、が

クライヴ｢ヴィエム！｣

ヴィエム｢ギュオオオオーーーン！！！｣

ヴィエムがありったけの冷気で火球を凍らせ、それを押し返した。

亡霊｢なんと、我が竜の火を利用するとは｣

ライフォ｢驚いてる場合かい？“ブリング･ダウン”！｣

ライフォードはジャンプしてドラゴンに跨がる亡霊を刺した。

亡霊｢グハッ！｣

ライフォ｢これで終わらせはしないぞ。クライヴ！｣

クライヴ｢“メガフリーズ･ロアー”！｣

クライヴとヴィエムの攻撃により、戦士と共に竜が凍った。

亡霊｢よくやった･･･受け取れ｣

亡霊が消えた後、像が動いて『竜』と書かれた石が出てきた。

クライヴ｢何だこの石は？｣

ライフォ｢さあな。それより先を急ごう｣

クライヴ｢そうだな。行こう｣

『鍵』を手にした2人はヴィエムに乗って去っていった。