〈陽〉と〈陰〉の妖獣 (ページ21)

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Fate of beast 19～法王の問い～ページ21

オズマ｢戦に必要なものが何か分かるか？｣

法王であるオズマは飛行艇にいる者達に尋ねた。

メア｢何ですかいきなり？｣

オズマ｢なあにちょっとした例えだよ｣

バイパー｢戦か･･･いくつか候補はあるが｣

セラ｢一体何に対する例えなのか聞かせてほしいわね｣

オズマ｢まぁまぁそう言うなよセラちゃん♪｣

元退魔士であるセラの言葉に対して軽い調子でオズマは言った。

オズマ｢そんな難しいモンじゃねーよ。っつーのもな､この島にはある言い伝えが残されてんだ｣

メア｢言い伝え？｣

オズマ｢ああ。そこにはまぁ、簡単に言やこの島に眠ってる強ぇ奴に挑みたきゃ試練を受けろ。ただし英雄だけで挑むなってな｣

ジョニー｢あぁ、ありましたねそんなの｣

オズマの側近のジョニーが思い出したように言った。

ジョニー｢でも、それとさっきの例えがどう繋がるんですか？｣

オズマ｢んじゃ少ーし言い方を変えるぜ。戦士が戦うのに必要なものは何だと思う？｣

バイパー｢･･･成る程｣

セラ｢そういうことね｣

メア｢Σえ！？今ので分かったんですか！？｣

バイパー｢メア、お前はもう少し頭を働かせた方がいいぞ｣

メア｢失礼です！！｣

オズマ｢そんじゃメアちゃんにヒントをやろう｣

オズマはそう言って話し始めた。

オズマ｢まず英雄についてだが、これについては特に考えなくていいぜ。

次に強ぇ奴な。こいつに挑むにゃ昔の英雄達を倒すっつー試練をクリアする必要があんだが･･･

ここで言う英雄は『剣』みてーなモンだ。けどそれだけじゃ戦士は戦えねぇ。あともう一ついるのさ｣

メア｢もう一つ･･････『盾』､ですか？｣

オズマ｢そう！正解！｣

オズマは見事正解したメアを称賛するように言った。

オズマ｢試練をクリアするにも強ぇ奴に挑むにも、あと一人英雄を守る存在がいる。それが『守護者』だ｣

メア｢成る程････昔の人達はそうしてその強い魔物を倒したんですね！｣

ジョニー｢そこなんですが･･･｣

ジョニーは何やら神妙そうな顔つきで言った。

ジョニー｢どうもそうではないようなんですよ････｣