〈陽〉と〈陰〉の妖獣 (ページ17)

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Fate of beast 16～炎の息吹､建築の鎚～ページ17

ルエル｢おや？｣

黒々とした闇の中で、ルエルは何かを感じ取った。

ドゥドゥ｢ドゥドゥは言ってるよ。『どうしたのルエル？』って｣

闇の中には、ルエルと変わらない年の少年とチャイナ服を来た女性がいた。

ルエル｢どうやらネズミが何匹か迷いこんだようデス｣

ウィユ｢ごめんなさい･･･ごめんなさい･･･皆会いたいんだね･･･会ったら全部潰して一つにまとめよ･･･｣

ルエル｢そうですネ･･･早めに始末しておきたいデスが｣

途端、ルエルの表情は無表情から愉快そうな笑みへと変わった。

ルエル｢ネズミ如きがどこまで行けるカ、少し見てみまショウ♪｣

＿＿＿＿

ディーン｢はぁ、はぁ･･････！｣

ディーンは剣を地面に刺して、地に足を着けていた。

亡霊｢その程度か？英雄よ｣

ディーン｢くそ、なんて強さだっ･･･！｣

亡霊｢ここまでのようだな。せめて最後は戦士らしく終われ｣

亡霊は止めを刺すべく剣を思いっきり振り上げた＿＿＿と、その時、

？｢カグツチーーーー！！！｣

突如、上空から激しい火炎が吹き、亡霊に直撃した！

亡霊｢ぐっ！！｣

ディーン｢な、何だ！？何が起こった！？｣

？｢大丈夫か？｣

空から赤いドラゴンに乗った騎士が現れた。

ディーン｢アンタは･･･？｣

亡霊｢貴様何者だ？｣

恨めしそうに睨む亡霊に対し騎士は堂々と名乗った。

？｢俺は『竜の国』の竜騎士団団長、ゲオルグ･ランディルだ！｣

＿＿＿＿

カレン｢うぐっ･･･｣

時同じくして、カレンもまた窮地に立たされていた

亡霊｢呆気ないものですね｣

カレン｢最早、これまでかっ｣

亡霊｢さぁ、終わりにしましょう｣

魔導士はカレンに大きな氷柱を向ける、が

？｢シャアオラーーーーーー！！！！｣

突然放たれた強烈な一撃を受け、魔導師は遠くに吹き飛んだ。

？｢初めましてって、貴方傷だらけじゃないですか！急いで手当てしないと！｣

カレン｢あっ、いや、それはともかく貴方は？｣

？｢申し遅れました。私は『荒れ野の島』の王女のブランシュと申します｣