Fate of beast 13〜試練・獣〜 ページ14
所変わって、草がまばらに生えている所に飛ばされたジュダは、神殿跡地にある鎧を着た獣の像の前に立っていた。
ジュダ「・・・古来より眠りし戦士よ。我が声に答えよ」
サァァ・・・・・と僅かに風が吹くと、像から声が聞こえてきた。
?「・・・そなた、儂の事が分かるのか・・・?」
ジュダ「俺もまた、遥か古来より生き続ける獣だからな」
?「ほう。儂以外にもそのような存在がいたのか・・・」
老人のような声は興味深そうに呟く。
?「して、どうやらそなたは英雄のようだが・・・一人で来たのか・・・?」
ジュダ「・・・確かに俺は英雄だが、一人では不都合な事でもあるのか?」
?「ふむ・・・その様子だとこの地の言い伝えを知らんようだな・・・」
ジュダ「言い伝えだと?」
?「この地の中心地にある石碑を見てくるとよい、が、どうしたものか・・・・・。
何やら異形の力によって島がおかしくなっとる・・・・・・」
ジュダ「〈闇〉の仕業だ」
?「〈闇〉・・・?」
ジュダ「・・・あらゆる島に非道の限りを尽くす、悪の根源とも言える下劣で愚かな存在だ」
?「なんと、今はそのような存在が人々を蝕んでおるのか・・・」
像は驚いたような声を出す。
そして考え込むように黙った後、こう言った。
?「・・・じゃがとうの昔に果てた儂に出来るのは試練を与え、『鍵』を渡す事だけじゃ。そのためにもあと一人いる・・・」
ジュダ「その一人とは?」
?「そなた達英雄と同じ魂を持った者達じゃ・・・そなたと無関係の者か、関係者の場合もある・・・その者がいなければ正式な試練にならぬ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、ジュダの脳裏にAの顔が浮かんだ。
ジュダ「・・・試練を受けよう」
?「・・・そなた本気か?それでは・・・」
ジュダ「正式な試練ではなくなるのだろう?だが・・・俺は、あいつに重荷を背負わせる訳にはいかない」
ジュダが躊躇なく台座に触れると、像は黄緑色に光った。
?「仕方ないのう・・・」
ボォォォォォ・・・・・と、像の前から鎧姿の獣が現れた。
亡霊「グオォォォォォ!!!!」
ジュダ『・・・葬る』
2匹の獣が互いに唸った。
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作者名:雪碑 | 作成日時:2016年11月23日 19時