〈陽〉と〈陰〉の妖獣 (ページ11)

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Fate of beast 10～試練・杖､拳～ページ11

カレンはその奥にある像に近づいた。

カレン｢魔導師の像だな。ん？これは･･･古代文字か｣

カレンはプレートの文字を読み上げる。

カレン｢『ここは、かつて強大な存在に挑み、勝利した者達の墓場なり。選ばれし者達よ、再び強大な存在に挑みたくば試練を受けよ。ただし、英雄のみで受けるべからず』･･････何の事だ？｣

カレンは首を傾げながらプレートに触れると、像が紫色に光った。

カレン｢Σなっ！｣

？｢愚かなものですね･･･｣

像から女性の声が聞こえてきた。

？｢このような試練に一人で挑もうなど･･･｣

カレン｢試練だと？私は試練を受けにき来たのではない！｣

？｢どちらにせよ、ここに来たからには試練は受けるべきです･･･｣

ボォォォォォ････と、像の前に魔導士の亡霊が現れる。

亡霊｢さあ、杖を持ちなさい。英雄よ｣

カレン｢くっ･･･！｣

2人は杖に魔力を込めた。

＿＿＿＿

シャル｢マジ何なんだしここーーー！！｣

シャルロットは砂地のような神殿跡地で叫んでいた。

シャル｢何かいきなり変な所に飛ばされたし！アイツらはいないし！｣

他にも色々言っていたが叫び疲れたのか、石畳に寝転がった。

シャル｢アイツら大丈夫かな～。今頃どうなってんのかな～～･･･お？｣

シャルロットは寝転がった状態で、奥にある拳を合わせている男性の像を見つけた。

シャル｢また妙に立派なもんがあんなぁ。ん？何だこれ？｣

シャルロットは台座に書かれたプレートの文字をジッと見た。

シャル｢ふーん･･･って見たって分かんねーよ！！｣

乗りツッコミ気味に像の台を殴ると、像が黄色く光った。

シャル｢Σわあああ！！ちょちょちょ何！？｣

？｢愚かなものだな･･･｣

像からどことなく軽い声が聞こえてきた。

？｢このような試練にたった一人で挑もうとはな･･･｣

シャル｢はぁ！？何の話だよ！！｣

？｢残念だが試練は絶対でな･･･悪く思うなよ｣

ボォォォォォ･･･と、像の前から武闘家のような亡霊が現れた。

亡霊｢さあ来るがいい。英雄よ｣

シャル｢あー分かったよ！！“光焔の御子”の力、見せてやる！｣

二人は拳を握った。