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107 N Route ページ9

1時間近くベッドの上で待っていると2人が戻ってきた。





真「にっしー、また俺ら付き合うことになった」





病室を入るといきなり改まって切り出した真司郎。





隆「それはわかってたよ」





実「ご心配おかけしました」





実彩子さんが深く礼をして申し訳なさそうな顔をした。





隆「どうして居なくなったか、言ったんですか?」





実「はい…全て話しました。」






隆「真司郎はここ半年近く、ずっとあなたを思っていました。もう、彼から離れないであげてください」





実「はい…私ももう……離れません」





重々しい空気の中、彼女は断言した。





隆「なら、良かったです」





実「はい」





彼女はそう言うと微笑む。





連れるように俺自身も笑顔になった。





そんなとき、真司郎が切り出した。





真「にっしー……次はにっしーの番やで」





実「西島さんに彼女さんいるんですか?」





俺の事情を知らない実彩子さんは一歩近づき尋ねる。





隆「彼女というか、まだ好きな人止まりで……仲を拗らせてて」





実「喧嘩した時こそ話し合いが大切ですよ」





真「せや。俺らみたいにな」





実「喧嘩ではないですけどね」





真司郎が実彩子さんの肩を持って自慢げに笑う。





それに対して実彩子さんは真司郎の顔を見て微笑む。





その光景が俺とAだったら…。





最高の幸せだろう。





隆「見せつけてくれるな〜(笑)」





真「まぁな(笑)」





隆「今すぐその人の所に行きたいんですけど、まだ安静にしてないとダメなんですよね?」





分かっている結果を聞くなんて無駄だと思いながらもダメ元で聞いてみる。





実「実は担当の医師が西島さんは他の人より回復が早いから、起きたら声かけてとおっしゃっていたので一言申せば問題ないですよ」





点滴をしているわけでもない。





この気持ちのまま走り出せばAと仲直りできるかもしれない。

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さな(プロフ) - 続き気になります! (2018年1月28日 13時) (レス) id: 84822f85a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - HIYOさん» HIYOさんコメントありがとうございます;; そう言ってもらえて嬉しい限りです! これからも頑張ります! (2017年9月23日 18時) (レス) id: d33df34a1f (このIDを非表示/違反報告)
HIYO(プロフ) - しんちゃんオチ、1話しかまだ見てないないのにこれからが楽しみです!頑張って下さい! (2017年9月19日 20時) (レス) id: 6a477f4663 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - ちぃさん» ちぃさんコメントありがとうございます! リクエスト、お応えします!より良い作品になるよう頑張りますので待っていてください! (2017年7月4日 19時) (レス) id: d33df34a1f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごいおもしろかったです!AAAで兄妹恋愛みたいなのも作って欲しいです! (2017年7月2日 20時) (レス) id: 4bafe48f70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーちゃ | 作成日時:2017年6月12日 19時

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