１１３ N Route ページ15
眩しい朝日がカーテンの隙間から私の瞼を赤く染めた。
A｢んん…｣
まだ寝ていたい…。
カーテンを閉めようとベッドから出ようとしたその時。
グイッと腕を引っ張られた。
A｢たか…っ…｣
引っ張る力が強かったせいか、ベッドの脇にいたのに真ん中にいる。
目の前にあるのは天井と隆弘の顔。
A｢隆弘おk…っ｣
朝からキスの嵐。
余りにも刺激が強すぎる。
A｢っ…はぁっ……んっ…｣
余裕のない私を他所に攻め続ける隆弘。
A｢た……か…はぁ……まっ……｣
楽々と私に快楽を与える。
何言っても聞かない隆弘に両手で彼を押そうとする。
でも。
ガシッ
私の行動を読まれ、自由を奪われてしまった。
止むことのなかったキスが止みやっと唇が離れる。
隆｢…無理だ…我慢も限界…誘ってんだろ？｣
彼はそう言うと右頬を上げて笑った。
A「ちょっ、まっ、たか！」
ん？
また、あの時と同じ感覚。
これは…夢？
自由を奪われていたはずの手が軽い。
隆「……A？」
私を呼ぶ彼の声が聞こえたような気がして。
ぱっと目を開けると。
不思議そうに私を見つめる隆弘が丁度、目の前にいた。
隆「A、またうなされてたの？」
隆弘も寝起きなのか眠たそうな顔をしている。
A「うん、隆弘にね」
夢なんだか現実なんだかわからないような状態で錯乱して訳が分からなくなりそう。
隆「俺か(笑)」
眠たげではあるけど柔らかい笑みを浮かべて髪をくしゃくしゃとしている彼。
隆「でも、夢に俺が出てくるくらい俺のこと好きなんだね。最初っから」
A「そうかも」
２人して起き上がって何も着ていないことに気づく。
A「あっ」
反射的に体を隠すと、その手を隆弘が握った。
隆「隠すところなんて無いよ、Aはどこも綺麗だから」
A「っ…」
思いもよらぬ発言に言葉を詰まらせてしまった。
隆「そうして照れてるところとか、好きだよ」
ふふふ、と笑うと私達はお互いを見つめる。
隆「好きだよ」
A「私も隆弘のこと好き」
そのまま２人の距離は縮まり唇が重なった。
そして眩しい朝が寝起きには強い、甘い刺激が彼らを包んだ。
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さな(プロフ) - 続き気になります！ (2018年1月28日 13時) (
レス) id: 84822f85a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - HIYOさん» HIYOさんコメントありがとうございます；； そう言ってもらえて嬉しい限りです！ これからも頑張ります！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: d33df34a1f (このIDを非表示/違反報告)
HIYO(プロフ) - しんちゃんオチ、1話しかまだ見てないないのにこれからが楽しみです！頑張って下さい！ (2017年9月19日 20時) (レス) id: 6a477f4663 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - ちぃさん» ちぃさんコメントありがとうございます！ リクエスト、お応えします！より良い作品になるよう頑張りますので待っていてください！ (2017年7月4日 19時) (レス) id: d33df34a1f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごいおもしろかったです！AAAで兄妹恋愛みたいなのも作って欲しいです！ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 4bafe48f70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーちゃ | 作成日時：2017年6月12日 19時
