妹扱い？ ページ20
渡辺side
A｢戻りました〜｣
山本｢おかえり〜…ってちょっと！どうしたのその荷物！｣
動画で使用する道具の買い出しに行ってくれたAちゃんが戻ってきた途端、山本さんが慌てたように立ち上がってそちらに駆け寄ったのが見えた。
Aちゃんを見てみると両手に2つずつビニール袋を下げていて、ちょうど山本さんにそのうちの2つを奪われているところだった。
福良｢あれ、そんな大荷物になった？｣
A｢いや、本来の目的のやつはそんなになんですけど、途中で色々事務用品切れそうだったの思い出して。あとはちょっと食材を｣
福良｢食材？｣
A｢はい、今日遅くまで撮影だからちょっとしたもの用意しようかなって｣
乾｢え、まじ？｣
そう言って微笑んだAちゃんに、隣で編集してた乾が速攻で反応した。わかりやすいな。
福良｢連絡してくれたら余裕ある人そっちに行ってもらったのに。重たかったでしょ？｣
A｢へへ、最初はいける！って思ったんですけど…ちょっとだけ頑張りました笑｣
乾｢Aちゃん、こっちも持つよ｣
乾が席を立って残りの2つを受け取って、空いたAちゃんの両手を福良さんが自然にとる。
福良｢あ〜ほら、手のひら赤くなってるしめちゃくちゃ冷たいじゃん｣
A｢外寒くて…笑｣
山本｢冷えちゃったよね、暖房の温度上げよっか？｣
福良｢あとは俺らで片付けるからAちゃんはここにいなね、買い出しありがとね｣
乾｢カイロ持ってる？俺の使っていいよ｣
3人に囲まれて矢継ぎ早に世話を焼かれるAちゃんが、堪えきれない様子でくすくすと笑いだす。
A｢…ふふ、なんかお兄ちゃんがいっぱいいるみたい｣
ふにゃりとした表情でそう放ったAちゃんに、その場の空気が一瞬止まる。
うん、だよな。傍から見るとちょっと過保護なくらいだよ。
けどさ、それ多分、妹扱いじゃなくてさ。
福良｢あ〜…確かにそうかもね笑｣
山本｢はは、まあAちゃん末っ子ちゃんだし！｣
乾｢いや俺に至っては同い年だけどね？｣
複雑な感情を誤魔化して笑う3人は、この場において第三者の俺からしたらめちゃくちゃ面白い。
こんなこと本人達に言ったら仕返しが怖いから内緒ね。
こう｢ね、Aちゃん。いつもの飲む？｣
さあ、俺も彼女のためにあったかいカフェオレを作ろうか。
あ、もちろんこれも妹扱いじゃないよ。
ほらやっぱさ、好きな子には優しくしたいじゃん？
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イトタク - 初めまして、私は、izwさんとのハッピーエンドがいいです。小説、すごくいいです。更新、楽しみにしています。ゆっくりでいいです。 (2021年8月15日 22時) (
レス) id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 初めまして！作者様が大変になり、途中で挫折してしまわれるくらいならiniさんで。もし、可能でしたら全員分読めたら…嬉しいです。 (2021年8月13日 21時) (レス) id: 3f82b6a714 (このIDを非表示/違反報告)
kk - 初めまして。この作品本当にキュンキュンしながら読ませていただいてます。私はiniさんエンドが見たいです！更新楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2021年8月11日 0時) (レス) id: 9f03f88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
のどか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく拝読しております！！sgiさんエンド希望です！！続きの更新も楽しみにしています！ (2021年8月10日 23時) (レス) id: 651585f874 (このIDを非表示/違反報告)
め - sgiさんがいいです！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 2dc5815af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ。 | 作成日時：2021年1月9日 18時
