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告白 ページ2

小さい頃から、何事も周りよりすんなりと出来てしまうタイプだった。
勉強も運動もその他の能力も、他の子に比べていくらか抜きんでている自覚はあった。



小学校の頃は私も周りもあんまりそういうのは気にしなくて、”すごいね”なんてただ純粋な言葉が嬉しかった。



だけど、中学に入った途端に状況は一転した。

入学して最初の定期テストで全教科満点を取った。
未経験で入部したバレー部で、一年生の中で唯一レギュラーメンバーに選ばれた。
先生から頼まれて、生徒会の役員になった。
全国統一の学力テストで、全国ランキングに載った。


そういうことが起こるたびに、少しずつ友達が減っていった。
私の周りを取り囲む視線が、好奇のそれに変わっていった。


教室では遠巻きに見られ、廊下を歩けば先輩たちからひそひそと噂された。


学校の先生も親も、そんな私の苦しみを知りもせずに期待ばかりをかけてきた。


もちろん何もせずにそれらの結果を出したわけじゃない。
毎日家に帰ってから日付が変わるまで勉強していたし、部活だって他の誰よりも早く来て自主練をしていた。


だけど努力というのはどうしても、結果を前にしては霞んでしまうものらしい。
私が周りにそういった話をしないのをいいことに、噂はどんどんと一人歩きしていってしまう。


「特に頑張りもしてないのに、天才は楽だよね。羨ましいわ」


忘れ物を取りに戻った教室で、小学校の頃の友達がそう言って嘲るように笑っていたあの光景は、今でも鮮明に思い出せる。


それでも私はその三年間、努力を続けた。
テストでは満点を取り続けたし、バレー部の主将兼エースとしてチームを引っ張り、県大会まで勝ち上がった。学力テストでも手を抜くことは決してしなかった。


高校は、中学の同級生が誰も入れないような、その地区で一番の進学校に推薦で合格した。

中学の卒業式は誰とも話さず、写真も撮らず、ワイワイと盛り上がる同じ部活の子達を横目にまっすぐ家に帰った。少しだけ、涙が出た。

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イトタク - 初めまして、私は、izwさんとのハッピーエンドがいいです。小説、すごくいいです。更新、楽しみにしています。ゆっくりでいいです。 (2021年8月15日 22時) (レス) id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 初めまして!作者様が大変になり、途中で挫折してしまわれるくらいならiniさんで。もし、可能でしたら全員分読めたら…嬉しいです。 (2021年8月13日 21時) (レス) id: 3f82b6a714 (このIDを非表示/違反報告)
kk - 初めまして。この作品本当にキュンキュンしながら読ませていただいてます。私はiniさんエンドが見たいです!更新楽しみにしてます!頑張ってください♪ (2021年8月11日 0時) (レス) id: 9f03f88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
のどか(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく拝読しております!!sgiさんエンド希望です!!続きの更新も楽しみにしています! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 651585f874 (このIDを非表示/違反報告)
- sgiさんがいいです! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 2dc5815af2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきみ。 | 作成日時:2021年1月9日 18時

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